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...... 2023年07月03日 の日記 ......
■ 《 天才指揮者 》   [ NO. 2023070301-1 ] o

【 歌劇「トリスタンとイゾルデ」】
        
ワーグナー,リヒャルト 〔独〕
(1813.05.22〜1883.02.13) 69歳 心臓障害
         
クライバー,カルロス  〔独〕
(1930.07.03〜2004.07.13) 74歳     
          

             
二十世紀後半を代表する指揮者のクライバーは、
93年前の7月3日にベルリンで生まれた。
父は名指揮者のエーリッヒ・クライバー、母は
ユダヤ系アメリカ人で、生まれたときのカルロスは
カールと名付けられたが、父がナチスと衝突し、
アルゼンチンに亡命した後、カルロスと改名された。

彼は、ブエノスアイレスで音楽を学んでいたが、
22歳のときにスイスの連邦工科大学に入学した。
しかし、翌年には退学し指揮者としてスタートした。

数カ所の歌劇場の第一指揮者を務めた後、
バイエルン国立歌劇場の指揮者となり名声を得、
1974年には共に初来日した。

彼の指揮は、バレエを連想させるような独特の
流麗優美なスタイルで観客を魅了し続けた。
日本には度々来日して、観光を楽しんでいる。

74歳の誕生日を祝った10日後に、
闘病生活を送っていたスロベニアで世を去った。
その地は、数カ月前に亡くなった
バレエダンサーだった妻の故郷だった。

クライバーが1973年にウィーン国立歌劇場で
デビューしたときに指揮をした曲が、
ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」だが、
N響の名誉指揮者だったヨーゼフ・カイルベルトが、
バイエルン州立歌劇場での本番中に倒れ、
急性心不全で急逝したときに指揮をした曲でもある。

歌劇「トリスタンとイゾルデ」は、作曲者自身の
台本によって書かれた3幕からなる楽劇で、
伝説を巧みに扱っている。
マルケ王の甥で騎士トリスタンと、アイルランドの
王女イゾルデの宿命的な恋愛の内面の世界を
描いている恋愛悲劇である。

第2幕、第2場で歌われる二重唱
「ああ、われらをとざせ、愛の夜よ」は、
古今の愛の二重唱のうち最高の傑作といわれる。

第1幕 アイルランド沖の船上             
第2幕 コーンウォールのマルケ王の城中        
第3幕 フランス西北部ブルターニュにあるトリスタンの城

1865年6月10日ミュンヘンで初演された。




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