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...... 2023年07月02日 の日記 ......
■ 《 ギリシャ神話 》   [ NO. 2023070201-1 ] o

【 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」】
        
グルック,クリストフ・ヴィリバルド〔オーストリア〕
(1714.07.02〜1787.11.15) 73歳 脳溢血
          

           
グルックは、309年前の7月2日に
オーストリアで生まれた。
父親は大貴族に仕えた森林官で、一族で
音楽家になった者も、その他の芸術に
従事した者もいない。

彼は、オペラの改革者として知られているが、
最初、教会音楽とイタリア音楽のスタイルを学んだ。
このころ聴いたイタリアふうオペラに強い刺激を受け、
後にオペラ作曲に意欲を燃やした。

当時のイタリア式オペラは、歌手たちの技巧を
競うもので、芸術的に価値の乏しいものが多かった。
グルックは、劇と音楽の完全な融合を考え、
オペラ改革を目指した。

グルックが一挙に名声を獲得したのは、かつて
彼の生徒であったフランス王妃マリー・アントワネットの
お声がかりもあって、1779年にウィーンを出、
パリで「アウリスのイフィゲニア」を指揮し、
異常な成功をおさめたときである。

晩年は、ウィーンで楽壇の大御所として
安らかな日々を送ったが、脳溢血で世を去った。

劇と音楽の完全な融合を考え、ドラマ性を重んじた
オペラ改革を目指し、多くのオペラを作曲して、
後世に大きな影響を与えたが、現在では
上演されることは少ない。

しかし、「オルフェオとエウリディーチェ」は
人気が高く、上演される機会が多い。

三幕からなる歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」は、
ギリシャ神話のオルフェウスの物語を筋の材料と
しているが、悲劇的な終末ではなくて、
愛の神の力によるエウリディーチェの蘇生と
愛の讃歌、それに華やかなバレエというように、
幸福な終末をおいている。

1762年10月5日、ウィーンのホーフブルク劇場で
グルックの指揮のもと、初演された。

日本人歌手によるオペラが初めて上演されたのは
「オルフェオとエウリディーチェ」で、1903年
(明治35年)7月23日に上野の奏楽堂でのことだった。

ドイツ語の歌詞を和訳したもので、主役の
エウリディーチェを歌ったのは後に
世界のプリマドンナとなった三浦環だった。





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