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...... 2023年07月01日 の日記 ......
■ 新古典主義音楽   [ NO. 2023070101-1 ] or

【 舞踊組曲「見世物小屋」】

サティ,エリック 〔仏〕
(1866.05.17〜1925.07.01) 59歳 肝硬変



ドビュッシーが印象主義で近代音楽の先駆者と
なったのに対し、サティはそれよりも一層新しい
近代音楽である新古典主義音楽の先駆者だった。

第一次大戦の直後に現われて、めざましい
音楽活動を展開したフランスの六人組
(プーランク、ミヨー、オネゲル、オーリック、
デュレ、タイユフェール)の芸術は、サティーを
精神的な父とし、彼の支持、擁護、
激励によって成長し、開花した。

サティーは、シンプルなものが健康であると
考えていたが、単純だけを意味するものではなくて、
純一、簡潔、簡素、素直、無邪気、天真爛漫、
純朴、平易、人の良さなどを含んでいる。

サティは20歳頃からピアノ曲を中心に
さまざまな作品を書いていたが40歳を過ぎてから、
やっと作曲家として有名になっていった。

若い音楽家たちからは指導者として
尊敬されたが、彼はそれを嫌い、晩年は
寂しい日々をおくり作品も忘れられていった。

肝臓が悪くなり日々痩せていき、
肝硬変のため92年前の7月1日に
聖ジョゼフ病院で、貧しく世を去った。
彼の音楽が見直されたのは、
死後50年くらい経ってからのことだった。

「見世物小屋」は、バレエ音楽「パラード」を
組曲として演奏会用に作られたもので、
日曜日のパリの往来を描いている。

・ 赤い緞帳への前奏曲 
・ 中国の手品師    
・ アメリカの少女   
・ ラグタイム     
・ アクロバット    
・ くりかえし、赤い緞帳

バレエ「パラード」は、セルゲイ・ディアギレフが
率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)が
1917年にパリのシャトレ座で、アンセルメの
指揮により初演された全1幕のバレエである。

「パラード」は、客寄せのために見世物小屋の
入り口で見せるパフォーマンスのことで、
フランスの旅芸人一座の風刺を扱っている。



(管弦楽)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) フィリップ・マントルマン     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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