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...... 2023年06月26日 の日記 ......
■ 《 ソヴィエト教育界の重鎮 》   [ NO. 2023062601-1 ] co

【 ハープ協奏曲 Op. 74 】
     
グリエール,レインホルト・モリツォヴィチ 〔ソ連〕
(1875.01.11〜1956.06.26) 81歳
       

          
チャイコフスキーの次の世代に属するモスクワ派の
作曲家のグリエールは、ウクライナのキエフで生まれた。
父親が楽器職人だったので、幼いころからヴァイオリン、
ホルン、トランペット、フルート、クラリネットなど、
様々な楽器に触れて育った。

グリエールは生地のモスクワ音楽院で学び、
その後ロシア国内各地を旅行した。
そして、各地方の民族音楽を元にした東洋風の
作品を作曲した時期もあったが、晩年は
ロマンチシズムあふれる作品に戻っている。

モスクワ音楽院やキエフの音楽院の教授となり、
ソヴィエト教育界の重鎮として活躍した。
プロコフィエフやハチャトゥリアンの師でもある。

67年前の6月26日にモスクワで世を去るまで、
各分野にわたる多数の作品を残した。
初期の作品は、ドイツ後期ロマン派音楽の
影響を受けているが、彼の音楽は、モスクワ楽派の
構想力の上に国民楽派の手法を結びつけ、
アジア的素材を開拓した点で、
ソヴィエト音楽の発展に大きな役割をなした。

スターリン統治下のソ連において、保守的な
作品を書き、社会主義リアリズムの模範的
作曲家と見なされていた。

1838年に作曲した「ハープ協奏曲」は、
懐かしさを誘う、民謡風の旋律や軽やかな
舞曲のリズムが聞こえてくる。

        第1楽章 Moderato
        第2楽章 Tema con variazioni
        第3楽章 Allegro giocoso



(ハープ)レイチェル・マスターズ  
(管弦楽)シティ・オブ・シンフォニア
(指揮) リチャード・ヒコックス  
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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