 【 ハープ協奏曲 ホ短調 Op. 182 】 ライネッケ,カルル 〔独〕 (1824.06.23〜1910.03.10) 85歳
 ドイツロマン派の流れをくみ、作曲家、ピアノ演奏家、 指揮者として活躍したライネッケは、 199年前の6月23日に、現在のドイツハンブルクに 当たる、当時のデンマーク領アルトナで生まれ、 ライプツィヒで85年の生涯を閉じた。
有名な教育者で、音楽理論や音楽教育書の 著作を出していた父親のルドルフ(1798〜1883) から教育を受けた。
若いころからピアノや作曲に才能を示し、 12歳で演奏家としてデビューし、19歳のときに 北欧に演奏旅行したが、当時ライプツィヒで 活躍していたメンデルスゾーンやシューマンに 師事した後、音楽学校の教師をした。
後にデンマークで宮廷ピアニストに、 リストの娘のコジマのピアノ教師にもなった。
1860年からの30年余り、ライプチヒ・ ゲバントハウス管弦楽団の指揮者をつとめつつ、 ライプチヒ音楽院の教授として、グリーグなど 多くの弟子を育てた。
作曲は、メンデルスゾーンやシューマンを基盤に 出発しワーグナー、ブラームスの影響を受けた。 幅広い分野の作曲を行なっているが、 彼は優れたピアニストでもあった。 モーツァルトの解釈者としても有名で、 モーツァルトなどのピアノ協奏曲のために、 多くのカデンツァを残している。
協奏曲を得意としていたライネッケは、 ピアノ、ヴァイオリン、フルートなど、全部で 10曲の協奏曲を残している。
「ハープ協奏曲 ホ短調」は、軽やかなハープの 音色と、重厚なオーケストラの響きが解け合う、 ライネッケを代表する作品の一つである。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Adagio 第3楽章 Finare-Scherzo: Allegro vivace

(ハープ)リリー・ラスキーヌ (管弦楽)バンベルク交響楽団 (指揮) テオドール・グシュルバウアー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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