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...... 2023年06月06日 の日記 ......
■ 《 民族音楽 》   [ NO. 2023060601-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 】
           
ハチャトゥリアン,アラム・イリイチ 〔露〕
(1903.06.06〜1978.05.01) 75歳
             

                  
現代ソ連音楽を代表するハチャトゥリアンは、
120年前の6月6日(グレゴリオ暦)に
グルジアの首都トビリシで生まれた。
両親はアルメニア人で、彼が生まれる少し前に
アゼルバイジャンから移住してきたばかりで、
製本屋をしていた。

19歳のときににグネシン音楽専門学校に入るまで、
正規の音楽教育は何も受けてなかったが、
外コーカサス地方の様々な民族音楽に親しむ
機会は多くあり、彼の音楽性を考える上で、
これらの民族の要素は重要な意味をもっている。
音楽学校では、初めにチェロをついで作曲を学んだ。

初期には、ラヴェルやストラヴィンスキーに
傾倒したが、それは民族性や土俗性の
消化の仕方への興味からだった。
大家からの刺激によって、彼の生国と
アルメニア人の民族的・種族的伝統を
再現することに心をそそいだ。

26歳でモスクワ音楽院に入り、ミャスコフスキーに
学んだが、30歳のときに彼の弟子だった
ニーナ・マカロワと結婚した。

37歳のときに作曲した「ヴァイオリン協奏曲」は、
スターリン賞2位を得て、国の内外に
彼の名声を確保することになった。

作曲の2年前、彼はアルメニア共和国首都
エレヴァンに赴き、同地の歌劇場のために
バレエ音楽「幸福」を作曲しながら、
周辺の民族音楽を研究した。
この研究の成果がこの協奏曲を生むこととなった。

初演は作曲の年の1940年11月16日に
モスクワのソヴィエト音楽祭で、オイストラフの
ヴァイオリンにより行われ、彼に献呈された。

       第1楽章 Allegro con fermezza
       第2楽章 Andante sostenuto
       第3楽章 Allegro vivace

その後「ヴァイオリン協奏曲」は「フルート協奏曲」
として生まれている。



(ヴァイオリン)ユリア・フィッシャー   
(管弦楽)   ロシア・ナショナル管弦楽団
(指揮)    ヤコフ・クライツベルク  
           ♪ 私が聴いた音源 ♪


【 チェロ協奏曲 ホ短調 】 2023.6.7に掲載




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