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...... 2023年06月02日 の日記 ......
■ 《 遺作の交響曲 》   [ NO. 2023060201-1 ] sy

【 交響曲 第3番 ハ短調 Op. 88 】

エルガー,エドワード〔英〕
(1857.06.02〜1934.02.23) 76歳 大腸癌



エルガーは166年前の6月2日、イギリスの
ウスター近郊のブロードヒースで生まれた。
父は楽器商で、教会オルガニストを兼ねていて、
エルガーは父から手ほどきを受けた。

1、2の師に短期間学んだ他は、ほとんど独学で
ヴァイオリン演奏、作曲に必要な技能を収得し、
郷里の楽壇を振り出しに着々と地位をきずいていった。

彼が作曲家として成功し、大作を次々と発表した
創作活動の最盛期は、41歳から62歳にかけての
約20年間で、二つの交響曲をはじめ
多くの作品を書いた。

重厚なイギリス人らしい風格をそなえながらも、
ほどよいロマン的叙情性をもち、しかも
淡い憂愁をたたえた曲種は、しみじみとした
すてがたい味わいをもっている。

エルガーの妻アリスは、彼よりも9歳近く年上だが、
麗しい夫婦愛で世に知られていた。
彼女の愛と熱意と信念に鼓舞されて
野心的な作品が作られていった。

1904年に騎士に列せられ、1931年には
ジョージ五世から、準男爵の位を授けられた。

1920年に最愛の妻アリスが亡くなり、
傷心のあまり再起しようとせず、その後は
独創的な大作を書こうとしなかった。
しかし、1932年にBBCが「交響曲第3番」の
作曲をエルガーに委嘱し、書き進めたものの
未完に終わり彼の遺作となった

65年後の1997年になってアンソニー・ペインの
補筆により4楽章の交響曲として完成し、
翌年の2月15日にアンドルー・デイヴィス指揮、
BBC交響楽団により初演され、大好評だった。


       第1楽章 Allegro molto maestoso
       第2楽章 Scherzo: Allegretto
       第3楽章 Adagio solenne
       第4楽章 Allegro



(管弦楽)ロンドン交響楽団  
(指揮) アンドレ・プレヴィン
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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