 【 悲愴三重奏曲 ニ短調 】 グリンカ,ミハイル・イヴァノヴィチ 〔露〕 (1804.06.01〜1857.02.15) 52歳
 ロシア国民楽派の祖であると同時に ロシア・シンフォニズムの確立者であったグリンカは、 地主の父の息子として、219年前の6月1日に ユモレンスク州で生まれ、少年時代を 生地の村で過ごした。
近くに住んでいた叔父が、農奴で作った 小編成の吹奏楽団をもっていて、グリンカの家の 催しごとのときなどには、この楽団がやってきて、 ロシア民謡の編曲などを演奏した。
少年時代にこうした民謡に親しんだことが、 やがて彼を国民音楽の創造に向かわせた 第一歩であったろうと後にグリンカは 〈自叙伝〉の中で回想している。
イタリア留学中の1832年に完成した 「悲愴三重奏曲」はクラリネット、ファゴット、 ピアノのために書かれている。
イタリア的な旋律の美しさと、ロシア的な雰囲気を 讃えた作品で、第1楽章の第1主題でクラリネットが 悲哀を帯びたメロディをしみじみと歌っている。 4楽章でできているが、全楽章は続けて演奏される。
第1楽章 Allegro moderato 第2楽章 Scherzo: Vivacissimo 第3楽章 Largo 第4楽章 Allegro con spirito

(クラリネット)カール・ライスター (ファゴット) ミラン・トゥルコヴィチ (ピアノ) ペレンク・ヴォーグナー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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