[PREV] [NEXT]
...... 2023年05月21日 の日記 ......
■ 《 スペイン風 》   [ NO. 2023052101-1 ] ch

【 ピアノ五重奏曲 イ短調 Op. 84 】
       
エルガー,エドワード 〔英〕
(1857.06.02〜1934.02.23) 76歳 大腸癌
       

       
近代イギリスを代表する作曲家のエルガーは
作曲家として成功し、大作を次々と発表した。
創作活動の最盛期は、41歳から62歳にかけての
約20年間だった。

60歳を迎えたエルがーは、1917年から夏の間
ロンドンの南のサセックス地方ブリックウェールズの
緑に囲まれた山荘に滞在していた。

この山荘は第一次世界大戦の行方に心を痛め、
心身共に疲れ果てていたエルガーにとって、
平和と静けさに溢れた山荘での生活は、
格好の隠遁場所ともなった。

エルガーはヴァイオリン奏者としても優れ、
若いころには様々な室内楽を演奏していた経験から、
1918年に集中的に室内楽の作曲に取り組み、
その年から翌年の春にかけて3曲の室内楽と
完成したものとしては、最後の大作の
「チェロ協奏曲」の作曲をすすめた。

      「ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 作品82」
      「弦楽四重奏曲 ホ短調 作品83」
      「ピアノ五重奏曲 イ短調 作品84」
      
当時エルがーは、山荘付近の樹木にまつわる
ある伝説に興味を持っていた。
それは昔この地に住んでいたスペインの
修行僧に関する物語だが、この時期に書かれた
「ピアノ五重奏曲」にも、曲の所々にスペイン風と
思われる旋律が聞こえる。

3楽章からなるが、それぞれの楽章は10分以上を
要するため、エルガーの室内楽作品では、
最も長い作品となっている。

初演は作曲の翌年の5月21日に、
「弦楽四重奏曲 ホ短調」と共にロンドンの
ウィグモア・ホールで行われた。

        第1楽章 Moderato - Allegro
        第2楽章 Adagio
        第3楽章 Andante - Allegro



(ピアノ)アラン・シラー  
(四重奏)クール弦楽四重奏団
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: