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...... 2023年05月20日 の日記 ......
■ 《 愛妻クララ 》   [ NO. 2023052001-1 ] s

【 子供の情景 Op. 15 】
        
シューマン,ローベルト・アレクサンダー〔独〕
(1810.06.08〜1856.07.29) 46歳 精神錯乱
      
シューマン,クララ(ヨゼフィーネ)〔独〕
(1819.09.13〜1896.05.20) 76歳          
      

            
シューマンの妻クララは、9歳でピアニストとして
プロ・デビューを果たして天才少女として
ヨーロッパ中の人気を集めていた。
19歳のときに帝室名演奏家の称号を受けている。
クララの演奏は、聴き手の心の深くに入り込むような
温かで豊かなものだったといわれる。

シューマンは、ピアノ教師の彼女の父ヴィークに
ピアノを教わっていたが、二人は恋に落ち、
ヴィークの猛反対にあいながらも愛を貫き、
シューマンが30歳、クララが21歳のときに、
やっと結婚をした。

しかし、夫が精神を病みそれが元で若くして
亡くなったため結婚生活は16年と短いものだった。
未亡人となったクララは、夫の作品全集や日記の
出版を進めるとともに、演奏活動も活発に続け、
シューマンの作品の紹介に全力を尽くした。

生前にシューマンが高く評価した14歳年下の
ブラームスの良き友人であり、良き理解者として、
彼の作品も優れた解釈をし、演奏会で取り上げた。

シューマンの死後は子供と母と共に住んでいたが
ブラームスは心からの援助の手を差しのべた。
彼は、クララに恋愛に近い感情を抱いた時期も
あったが、結局彼は誰とも結婚しなかった。

クララはピアニストとして演奏活動をしながら、
音楽院でも教えていたが、1896年3月脳卒中で倒れ、
5月20日フランクフルトで76年の生涯を閉じた。

ボンでの埋葬式にはブラームスが立ち会ったが、
彼もまもなく病に倒れ、翌年の4月3日に
後を追うように生涯を終えた。

シューマンがピアノ曲「子供の情景」を完成させたのは、
クララと結婚する前の1838年だった。
この年の3月17日付のクララに宛てた手紙に
「もう一度少年時代の気持ちになって30ばかり
小曲を書きその中から12ばかりを選んでそれに
「子供の情景」という題をつけた・・・」
と書かれていたが、後に「親が、昔を思い出して、
成長した子供に与えたもので・・・」
と友人に宛てた手紙に書いている。

楽譜を出版するときに1曲加えて、
全13曲からなる小品集とした。
第7曲の「トロイメライ」は、ヴァイオリンや、
チェロ用に編曲されて親しまれているので、
もっとも有名な曲である。

第1曲ー知らない国々  
第2曲ー珍しいお話   
第3曲ー鬼ごっこ    
第4曲ーおねだりする子供
第5曲ー満足      
第6曲ー大変なこと   
第7曲ートロイメライ  
第8曲ー炉端で     
第9曲ー竹馬の騎士   
第10曲ーむきになって 
第11曲ーびっくりさせる
第12曲ー眠る子供   
第13曲〜詩人のお話  



(ピアノ)ランラン
    ♪ 私が聴いた音源 ♪




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