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...... 2023年05月09日 の日記 ......
■ 《 アリエッタ 》   [ NO. 2023050901-1 ] s

【 歌曲「うつろの心」】

パイジェルロ,ジョバンニ 〔伊〕
(1740.05.09〜1816.06.05) 76歳



十八世紀後半最大のオペラ・ブッファ(喜歌劇)の
作曲者の1人であるパイジェルロは、283年前の
5月9日にイタリアのタラントで生まれた。

76歳のときにナポリで世を去るまでに、
100曲を越えるオペラ・ブッファを上演し、
当時におけるイタリア最大の作曲家として、
名声をほしいままにしていた。

ペルゴレージによって開拓されたオペラ・ブッファは、
次の世代のナポリ派の作曲家によって発展させられ、
さらに後のモーツアルト、ロッシーニへと受け継がれるが、
十八世紀の後半にナポリ派のオペラ・ブッファの
作曲家として、最も華々しい活躍をしたのが、
パイジェルロとチマローザだった。

彼は他に、多くの宗教音楽、交響曲、
ピアノ協奏曲を作曲している。
オペラ・ブッファが、今日全曲上演されることが
あるのは、彼がロシア宮廷に招かれてペテルブルグ
滞在中に上演した「セヴィリアの理髪師」一曲
くらいのもので、他の大部分は忘れ去られ、
わずかにオペラの中の2・3の独唱曲が
古典イタリア歌曲として歌われているにすぎない。

パイジェルロはセミセリア様式と呼ばれる
オペラの代表的人物だが、1789年に作曲した
「恋に狂えるニーナ」は、正歌劇と喜歌劇の
中間のセミセリア様式で書かれている。

「うつろの心」は、パイジェルロが作曲した
オペラ・ブッファ「水車屋のおとめ」中の
アリエッタである。
親しみやすい旋律は、当時大流行したものらしく
ベートーベンやパガニーニは、これを主題にした
変奏曲を残している。




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