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...... 2023年05月08日 の日記 ......
■ 《 デビュー曲 》   [ NO. 2023050801-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第1番 ト短調 Op. 25 】

メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・
              フェリックス 〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳

ゼルキン,ルドルフ 〔墺→米)
(1903.03.28〜1991.05.08) 88歳



二十世紀の大ピアニストの1人に数えられる
ボヘミア出身のゼルキンは、ロシア系ユダヤ人の
両親の間に生まれた。

8歳のときからウィーンに住み、ローベルトに
ピアノを、シェーンベルクに作曲を学んだ。
12歳でウィーン交響楽団とメンデルスゾーンの
ピアノ協奏曲を共演してデビューし、
演奏活動を始めた。

33歳のときに、トスカニーニ指揮
ニューヨーク・フィルと共演してアメリカ
デビューをし、3年後にアメリカに移住した。
独奏家として活躍するかたわら、
カーチス音楽院で教えた。

ドイツ音楽を得意としたゼルキンは、1960年に
初来日をし、最盛期の充実し切った演奏を聞かせた。
その後も最来日している。

32年前の5月8日、アメリカのギルフォードで
88年の生涯を閉じている。

メンデルスゾーンの協奏曲は数曲あるが、
「第1番ト短調」は、彼自身が印刷させた最初の
協奏曲で、自信作でもあり意欲作でもあった。s

20代を迎えた直後の1829年春から
1832年にかけて、広くヨーロッパ各地を
旅行しているが、その間に計画され、
初演の数日前に完成している。

1歳年下のショパンとリストにパリで会い、
友人になったのは その年だった。

この協奏曲は、1831年ミュンヘンでの
チャリティー演奏会で、メンデルスゾーン自身の
ピアノで初演されたが、バイエルン国王も出席し、
大成功だったといわれる。

メンデルスゾーンらしい上品さと、わかりやすい
旋律の魅力に富む作品であり、適当に劇的な力と
感傷性もそなえ、華やかな輝かしさももっている。

3つの楽章からなっているが、各楽章は休みなく
接続していて、楽章間の接続には2回とも
ファンファーレ風な旋律を用い、曲想の変化を
強調させている。

この曲は、ピアノの弟子だった若い女性ピアニストの
シャウロートに捧げられたが、彼女は
メンデルスゾーンよりも4歳年下で、二人は
恋愛関係にあったともいわれている。

       第1楽章 Molt allegro con fuoco 
       第2楽章 Andante
       第3楽章 Presto



(ピアノ) ランラン       
(管弦楽) シカゴ交響楽団    
(指揮)  ダニエル・バレンボエム
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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