 【 ルーマニア狂詩曲 第1番 イ長調 Op. 11の1 】
エネスコ,ジョルジュ 〔ルーマニア〕 (1881.08.19~1955.05.04) 73歳

エネスコは作曲家としてよりもヴァイオリンの名手、 特にメニューインの師として知られている。 ルーマニアで生まれ、7歳でウィーンに出て 同地の音楽院で学んだ。 わずか13歳で特例としてパリ音楽院に入学を 許されて学び、ヴァイオリンは主席で卒業した。
演奏家として活躍したが、自分の作品の発表も行い、 フランスの近代的手法にルーマニアの国民的要素を 結び付けた独特の作風を完成した。
晩年は主にパリに定住して教育と作曲に従事し、 68年前の5月4日、73年の生涯を閉じた。
ルーマニア狂詩曲は彼の作品中、 最もポピュラーなものである。 24歳ごろの作品で、イングリッシュ・ホルンや コルネットを使った華々しい オーケストレーションが、見事である。
バラード風な旋律で始まり、ジプシー風な旋律、 東洋風な旋律、ルーマニアの民族舞曲「ホラ」の旋律、 アラビア風な旋律と華やかに進み、結尾となる。
ルーマニアの歴史はあまり平和的なものとはいえず、 民族音楽も細やかな感傷的性格をもっている。

(管弦楽)BBCフィルハーモニー管弦楽団 (指揮) ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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