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...... 2023年05月03日 の日記 ......
■ 《日本のシューベルト》   [ NO. 2023050301-1 ] v

【 夏の思い出 】
        
中田喜直〔日〕
(1923.08.01〜2000.05.03) 76歳


            
中田喜直は、「早春賦」を作曲した中田章の
息子として、大正12に東京で生まれた。
東京音楽学校(現・東京芸術大学)のピアノ科の出身で、
音楽コンクールをはじめ多くの賞を受けている。

中田作品の素晴らしさは、日本語のニュアンスを
生かした叙情的なメロディと、ハーモニーを重視した
曲作りにあり、歌曲、童謡、合唱曲、ホームソングなど、
新しい日本のうたの創造に意を注ぎ、独特の
叙情味あふれる美しい旋律によって、
多くの愛唱歌を生み出した。
  
めだかの学校(茶木滋作詞)      
夏の思い出(江間章子作詞)      
小さい秋みつけた(サトウハチロー作詞)
雪の降る町を(内村直也作詞)     
手をたたきましょう(小林純一作詞)  
  
作曲活動以外に、日本童謡協会会長として
童謡の振興につとめ、また大学教授として
長年教鞭をとった。
平成12年5月3日、直腸癌のため76年の
生涯を閉じた。

ピアノ曲にも優れた作品があるが、
子どもたちのピアノのおけいこ用の可愛い
作品も多く作曲している。

江間章子作詞の「夏の思い出」は、
昭和24年6月にラジオ歌謡として石井好子に
よって歌われ、全国に広まったものである。

美しい高原の澄んだ水やさわやかな空気に
ピッタリの曲として歌われ、
尾瀬湿原を有名にした。



夏の思い出

夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢みて咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空




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