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...... 2023年04月30日 の日記 ......
■ 《 原詩に忠実な訳詞 》   [ NO. 2023043001-1 ] v

【 埴生の宿 】
    
ビショップ,ヘンリー・ローリー 〔英〕
(1786.11.18〜1855.04.30) 68歳
         

         
ビショップはロンドンで生まれ168年前の
4月30日に、生地で68年の生涯を閉じた。

彼は130曲のオペラを作ったが、「埴生の宿」は、
オペラ「クラリ、ミラノの娘」の中でうたわれる
「美しきわが家」で、歌詞はアメリカの劇作家で
俳優のペインがイギリスに渡り、ヨーロッパ各地を
回った折につけたものである。

旋律は、このオペラのために作ったものではなくて、
彼が編集した「諸国民の旋律」の中に、自作の
旋律をシチリア民謡として挿入したもので、
そのときの歌詞は別のものだった。

またこの旋律は、ドニゼッティの
オペラ「アンナ・ボレーナ」に用いられたため、
ドニゼッティが作曲者であると
一時思われたことがある。

自分の家はいかに貧しくとも、この世界で
一番楽しいところだという歌詞は、里見義が訳詞し
明治22年に「中等唱歌集」に採録された。
原詩に忠実な訳詞は、これが最初だといわれている。



埴生の宿

埴生の宿も わが宿
玉のよそい うらやまじ
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おーわが宿よ たのしとも たのもしや

書(ふみ)よむ窓も わが窓
瑠璃の床も うらたまじ
清らなりや あきの夜半
月はあるじ むしは友
おーわが宿よ たのしとも たのもしや

(里見義 訳詞)




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