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...... 2023年04月28日 の日記 ......
■ 《 民間伝承 》   [ NO. 2023042801-1 ] sy

【 クレルヴォ交響曲 ホ短調 Op. 7 】
       
シベリウス,ジャン〔フィンランド〕
(1865.12.8〜1957.9.20) 91歳 脳出血
         

             
若き日のシベリウスはヴァイオリン奏者を
志しながらも、ヘルシンキ大学で法律を学びつつ、
作曲の勉強もした。
ベルリンやウィーンなど、国外での生活を経験したが、
サンクトペテルブルクやライプツィヒなどを
訪れて見聞を深めた。

そのことは、次第にフィンランド人としての自覚と、
自国の文化的な遺産に目覚めさせるチャンスを
与えることになり、1892年27歳のときに
完成させたのが「クレルヴォ交響曲」だった。

シベリウスが祖国に帰りついたのはその前年で、
秋にはカレリア地方を訪れて、老大家から
民間伝承「カレワラの歌」の吟唱を聞くことができ、
それが元となって民間伝承の主要な登場人物の
英雄クレルヴォに焦点をあてた大作をまとめあげた。

交響曲とカンタータを同居させたような作品で、
全5楽章からなり第3楽章と第5楽章には
声楽が加えられている。

第1楽章 導入部       
第2楽章 クレルヴォの青春  
第3楽章 クレルヴォと彼の妹 
第4楽章 戦いに赴くクレルヴォ
第5楽章 クレルヴォの死   

1892年4月28日にシベリウスの指揮で初演され、
ロシアの圧制に不満を抱いていたフィンランド国民を
厚い感動を導き、空前の成功をおさめた。

しかし、シベリウスは初演の後、作品を仕舞いこみ
外国からの再演要請にも許可をせず、
楽譜の出版も彼の生前には行なわれなかった。



(ソプラノ)エカテリーナ・グヴァノバ
(バリトン)ユハ・ユーシタラ    
(合唱)  ヘルシンキ大学男声合唱団
(管弦楽) フィンランド放送交響楽団
(指揮)  サカリ・オラモ     
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




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