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...... 2023年04月27日 の日記 ......
■ 《 キリストの神性 》   [ NO. 2023042701-1 ] or

【 われ死者の復活を待ち望む 】
       
メシアン,オリヴィエ 〔仏〕
(1908.12.10〜1992.04.27) 84歳
      

         
メシアンの父は、文芸学者であり、シェークスピア物の
フランス翻訳者として知られ、大学の教授だった。
母は女流詩人で、メシアンは芸術的資質を母親から、
学究的考証的資質を父から受け継いだ。

彼自身もパリ音楽院の教授として教えながら、
多くの作品を残したが、カトリック信者であり
神秘的主義者のメシアンにとって、音楽とは
神に対する讃美であった。

彼は27歳のときにヴァイオリニストの
クレール・デルボスと結婚したが
「トゥーランガリーラ交響曲」を作曲していたときに
女流名ピアニストのイヴォンヌ・ロリオとの
不倫の恋があり、彼女とは後に再婚した。

晩年はカトリシズム、官能性、鳥の声を総合した
作品を書き、前衛的ながらもうっとりするほど
美しい響きの曲を残し、1992年の4月27日に
84歳で天に昇った。

カトリシズム=キリストの神性を絶対的なものと
認め、信仰の起点とする。

1964年に作曲した「われ死者の復活を待ち望む」は、
当時フランスの文化大臣を務めていた
アンドレ・マルローの依頼により作曲した。

二つの世界大戦で犠牲になった人々への
祈りの気持ちが込められた作品で、
野外や丘の上でも演奏できるよう、木管、金管、
金属打楽器のオーケストラのために書かれている。
全曲は5つの部分からなり、おのおのの部分には、
それぞれ聖書からの語句が引用されている。

      1、「主よ、わたしは深い淵よりあなたを呼ぶ
        主よ、どうかわが声をお聞きください!」
      2、「キリストは、死者のなかからよみがえられて、
        もはや死ぬことがなく、死ももはや
        彼を支配し ない」
      3、「死んだ人たちが、神の声を聞くときがくる」
      4、「彼らは、新しい名とともによみがえる栄光を
        持つだろう。・・・星のよろこばしき合唱と
        神の子たちの歓喜のうちの」
      5、「わたしはまた、大群衆の声を聞いた・・・」



(管弦楽)リーヴランド管弦楽団
(指揮) ピエール・ブーレーズ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




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