 【 交響曲 第40番ト短調 K. 550 】 モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス 〔墺〕 (1756.01.27〜1791.12.05) 35歳
 モーツァルトが作曲した交響曲の作品は 約50曲にのぼるが、短調の交響曲の作品は 第25番 K.183と第40番の2曲だけで、 どちらもト短調で書かれている。
3大交響曲と呼ばれている第39番〜第41番は 同じ年の1788年の夏に完成していて、第40番は 彼の交響曲中でも最もよく知られている。
交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543 交響曲 第40番 ト短調 K. 550 交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」
第39番ホ長調の愉悦に満ちた明るさと、 第41番ハ長調の壮麗さに対して、 暗い抒情味をたたえたこのト短調は、 著しい対比をなしている。
この交響曲は、情熱的であり、情緒にあふれた 楽想を有していて、悲劇的であるとともに、 病的なまで昂奮な陰鬱さをもっている。
「人間の苦悩からほとばしり出た慰めの心」が 現われているともいわれる第一楽章は、 優美で哀愁につつまれた第1主題で始まる。 むせび泣くような主題をもつ第2楽章、 民謡的なメヌエットの主題の第3楽章、 重苦しいわだかまりをふくんだ情熱の嵐で 始まる第4楽章と、楽曲としては感情が濃く、 抒情的で情熱的である。
初演は1791年4月16日と17日に ウィーンの宮廷劇場で開かれた音楽芸術家協会の 音楽会においてではないかと推測される。
第1楽章 Molto allegro 第2楽章 Andante 第3楽章 Menuetto: Allegretto 第4楽章 Allegro assai

(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) カール・ベーム ♪ 私が聴いた音源 ♪
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