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...... 2023年03月22日 の日記 ......
■ 《 ワグネリアン 》   [ NO. 2023032201-1 ] sy

【 交響曲 第5番 変ロ長調 Op. 55 】
                    
グラズノフ,アレクサンドル・
      コンスタンティノヴィチ〔露〕
(1865.08.10〜1936.03.21) 70歳
           

               
グラズノフはペテルブルクで生まれ、9歳から
ピアノと音楽理論を学び始め、早熟な彼は
13歳までに作曲法を身につけていた。
14歳のときのバラキレフを知り、才能を高く
評価されて、〈小グリンカ 〉と呼ばれた。
その後に学んだのがリムスキー・コルサコフだった。

40代半ばで作曲活動に行き詰まり、
アルコール中毒になり、ロシア革命の後、
1928年にパリに住み、その8年後の
3月21日に世を去るまでパリで活躍した。

グラズノフの作品は、ロシア国民学派の
民族主義音楽を受け継ぎ、チャイコフスキーの
西洋ロマン主義音楽の手法も消化した折衷的なもので、
オペラ以外の管弦楽作品、特にバレエ音楽に才能を
発揮し、管弦楽の色彩的表現に長けていた。

交響曲は9曲作曲したが、第9交響曲は未完である。
第3番から第7番までは、ベートーベンの交響曲の
第2番から第6番と同じ調性で書かれている。
    
       グラズノフ        ベートーベン
    第1番 ホ長調 (1882)  
    第2番 嬰ヘ短調(1886)   第1番 ハ長調
    第3番 ニ長調 (1890)   第2番 ニ長調
    第4番 変ホ長調(1893)   第3番 変ホ長調
    第5番 変ロ長調(1895)   第4番 変ロ長調
    第6番 ハ短調 (1896)   第5番 ハ短調
    第7番 ヘ長調 (1902)   第6番 ヘ長調
    第8番 変ホ長調(1906)   第7番 イ長調
    第9番 ニ短調 (1910)   第8番 ヘ長調
                    第9番 ニ短調
     
交響曲第5番は、創作意欲が充実していた
1895年の作品で、第4番は3楽章で書かれていたが、
この作品は、再び伝統的な4楽章構成に戻っている。

「英雄」という別名を持っているが、グラズノフ自身は
この作品を「沈黙の響き」「詩の建築」と評している。
しっかりした構成のなかに色彩感にあふれた、
豊かなが繰り広げられ、グラズノフの交響曲の
頂点をなす作品となっている。

      第1楽章 Moderato maestoso - Allegro
      第2楽章 Scherzo: Moderato
      第3楽章 Andante
      第4楽章 Allegro maestoso



(管弦楽)モスクワ放送交響楽団     
(指揮) ウラディーミル・フェドセーエフ
        ♪ 私が聴いた音源 ♪

【 交響曲 第4番 変ホ長調 Op. 48 】 は
2023.03.21 に掲載




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