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...... 2023年03月21日 の日記 ......
■ 《 ロシア情緒 》   [ NO. 2023032101-1 ] sy

【 交響曲 第4番 変ホ長調 Op. 48 】

グラズノフ,アレクサンドル・
      コンスタンティノヴィチ〔露〕
(1865.08.10〜1936.03.21) 70歳 



グラズノフはペテルブルクで生まれ、9歳から
ピアノと音楽理論を学び始め、早熟な彼は
13歳までに作曲法を身につけていた。
14歳のときのバラキレフを知り、才能を高く
評価されて、〈小グリンカ 〉と呼ばれた。
その後に学んだのがリムスキー・コルサコフだった。

40代半ばで作曲活動に行き詰まり、
アルコール中毒になり、ロシア革命の後、
1928年にパリに住み、その8年後の
3月21日に世を去るまでパリで活躍した。

グラズノフの作品は、ロシア国民学派の
民族主義音楽を受け継ぎ、チャイコフスキーの
西洋ロマン主義音楽の手法も消化した折衷的なもので、
オペラ以外の管弦楽作品、特にバレエ音楽に才能を
発揮し、管弦楽の色彩的表現に長けていた。

交響曲は9曲作曲したが、第9交響曲は未完である。
第3番から第7番までは、ベートーベンの交響曲の
第2番から第6番と同じ調性で書かれている。

 グラズノフ           ベートーベン
第1番 ホ長調 (1882)           
第2番 嬰ヘ短調(1886)   第1番 ハ長調 
第3番 ニ長調 (1890)   第2番 ニ長調 
第4番 変ホ長調(1893)   第3番 変ホ長調
第5番 変ロ長調(1895)   第4番 変ロ長調
第6番 ハ短調 (1896)   第5番 ハ短調 
第7番 ヘ長調 (1902)   第6番 ヘ長調 
第8番 変ホ長調(1906)   第7番 イ長調 
第9番 ニ短調 (1910)   第8番 ヘ長調 
               第9番 ニ短調 

交響曲第4番は、ボロディンやチャイコフスキーの
影響を脱し、個性を発揮し始めたころの作品で、
ロシア情緒を全面に押し出し、冒頭に現われる
憂鬱な旋律が曲全体を支配している。

グラズノフの交響曲の中で「第4番」だけ、
3楽章で書かれている。

       第1楽章 Andante - Allegro moderato
       第2楽章 Scherzo: Allegro vivace
       第3楽章 Andante - Allegro



(管弦楽)モスクワ放送交響楽団     
(指揮) ウラディーミル・フェドセーエフ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪


【 交響曲 第5番 変ロ長調 Op. 55 】 は
2023.03.22 に掲載




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