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...... 2023年03月20日 の日記 ......
■ 《 鍵盤の巨匠 》   [ NO. 2023032001-1 ] s

【 ノクターン 第5番 嬰ヘ長調 Op. 15-2 】
        
ショパン,フレデリック・フランソア〔ポ〕
(1810.03.01〜1849.10.17) 39歳 結核
         
リヒテル,スヴャトスラフ (露)
(1915.03.20〜1997.08.01) 82歳   
      

           
二十世紀最後の「巨匠」ピアニストと呼ばれた
リヒテルは、108年前の3月20日にウクライナの
ジトミルで生まれた。

ピアニスト兼オルガニストの父からピアノを教わり、
15歳ごろから歌劇場で、練習時の伴奏ピアニスト
として働き、モスクワ音楽院で本格的に勉強を
し始めたのは、22歳になってからだった。
そのとき、名教師のネイハウスは「何も教えることは
なかった」との言葉を残している。

30代に入ってからの遅いデビューは
“鉄のカーテンの向こうに恐ろしいほどのピアニストがいる”
と、すぐ西側に伝わったほど強烈なものだった。
ロシア音楽やドイツ音楽から、哲学的なものと
抒情的なものを導き出し、それを多彩な音色で
描き分けて、圧倒的な感銘を与えた。

リヒテルは、演劇、映画、絵画、文学などにも
深い造詣を持っていて、特に絵画の腕前は、
印象に残った風景を、後で寸分の狂いもなく
キャンバスに再現できるほどだったといわれている。

心臓発作のためモスクワで亡くなったとき、
『彼は数十年にわたって百万人以上の聴衆を
魅了してきた』と、当時のロシア大統領エリツィンが、
未亡人へ弔電を打っている。

照明を暗く落としたホールで、ピアノの側に
ランプを置き、楽譜を見ながら演奏することでも
有名だった。

ショパンの「ノクターン第5番」は、リヒテルが
音楽家になろうと決心した曲で、父の演奏を聴いて
深く感動したことからだといわれている。

ショパンの夜想曲中もっとも美しい曲の一つで、
彼の21歳のときの作品である。



(ピアノ)イグナツィ・ヤン・パデレフスキ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪


      

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