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...... 2023年03月02日 の日記 ......
■ 《 ボヘミアの風景 》   [ NO. 2023030201-1 ] or

【 連作交響詩「わが祖国」】
      
スメタナ,ベドジフ 〔チェコ〕
(1824.03.02〜1884.05.12) 60歳 精神錯乱
         

              
熱烈な民族主義者で、チェコの国民音楽の
基礎を築いたスメタナは、199年前の3月2日に
リトミシェルの城付のビール醸造人で、
音楽好きだった父と、領主の御者の娘だった
母との間の長男として生まれた。

早くから楽才をあらわして、6歳のときには
公開演奏会でピアノを弾き、8歳で作曲を試みている。
彼の作品は、民族的精神が深く根ざした歌劇と
交響詩が有名だが、スメタナ以後のドヴォルザーク、
その他のチェコ音楽に比べ、激しく攻撃的で
それが迫力となっている。

50歳のときに聴覚を失い隠退し、経済的安定も失い、
暗い生活の中にも、燃え続ける創作意欲にかられて、
1874年から79年の6年間にわたって
書きあげたのが、連作交響詩「わが祖国」である。

チェコの歴史や自然をテーマに、祖国の栄光と
没落を描いた一連6曲の交響詩から出来ていて、
全曲は亡くなる前年の1883年に発表した。

第1番 「ヴィシェフラド=高い城」

モルダウ川の東岸のほとりにそそり建つ
プラハ南部 の古城、最古の王朝があったところで、
古城にまつ わる栄枯盛衰の歴史が描かれている。

第2番 「モルダウ」

6曲の中で最も有名な曲で、
雄大なモルダウ河を題材にしている。
この曲はプラーグ市に捧げられた。

第3番 「シャルカ」

女戦士シャルカの物語りを題材にした作品。

第4番 「ボヘミアの牧場と森から」

祖国の風景を感情豊かに描いていて、ボヘミアの
美 しい田園と、そこに暮らす農民の喜びを描いた
明るく愉しい音楽で、巧妙な管弦楽法が展開する。

第5番 「ターボル」

チェコの歴史の上で忘れることのできない
ボヘミア 戦争で、チェコ国民の民族意識と
国民意識を高めたフス教徒の革命を扱っている。
ターボルは南ボヘミアの町の名前。

第6番 「プラニーク」

フス教徒が集まった山の名前で、フス教徒の
賛美歌 「汝らは神の戦士たれ」は、
第5番と共通の主題として使われている。


       
(管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ラファエル・クーベリック    
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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