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...... 2023年03月03日 の日記 ......
■ 《 恋愛悲劇 》   [ NO. 2023030301-1 ] o

【 歌劇「カルメン」】
      
ビゼー,ジョルジュ 〔仏〕
(1838.10.25〜1875.06.03) 37歳 敗血症
      

            
歌劇「カルメン」は、今日も世界のどの劇場でも
最大級の人気を保ち続けている。
作曲者のビゼーは、ドイツのワーグナー、イタリアの
ヴェルディと並び、歌劇作曲家として有名だが、
フランスの国民オペラを確立した意義は大きい。

亡くなる前年の作品で、最後の作品となったのが、
歌劇「カルメン」で、若々しく躍動感あふれる
リズムは明快で、民俗的な魅惑をたたえた
地中海的な音楽は、多くの人を魅了してきた。

フランスの文豪メリメの小説に題材をとった
4幕からなるオペラで、スペインのセヴィリアを
舞台に自由奔放なジプシーの女カルメンと、
彼女に魅せられた竜騎兵伍長ドン・ホセとの
恋愛悲劇である。

ドン・ホセは、カルメンのために密入国者の
仲間入りまでするが、そのカルメンが闘牛士
エスカミリオに心を移し、ホセの真情を無視するので、
激怒してカルメンを刺殺するという筋だが、
前奏曲をはじめ劇中に多くの名曲をもっているので、
それらを管弦楽の組曲として演奏されることも多い。

オペラといえば、第1幕、第3場のような書き方が
見なれているがビゼーの歌劇「カルメン」は、
伝統的な番号オペラの形式がとられているので、
第1幕、第3番のように番号がつけられていて、
第4幕、第27番で最後の幕がおりる。

第1番(前奏曲)で奏される「闘牛士の歌」は、
演奏会でしばしば取り上げられるが、佳作で名高い。

「カルメン」は、ビゼーが亡くなる3カ月前の
1875年3月3日にパリのオペラコミック座で
初演されたが、不成功に終わった。

その後、ビゼーの友人の作曲家ギローが
加執してまとめ、その年の10月にウィーンで
上演され、大成功をおさめた。

日本では、1919年(大正8年)東京帝国劇場で
ロシア歌劇団が初演している。




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