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...... 2023年02月28日 の日記 ......
■ 《 バレエに振付け 》   [ NO. 2023022801-1 ] or

【 牧神の午後への前奏曲 】
    
ドビュッシー,クロード・アシル 〔仏〕
(1862.08.22〜1918.03.25) 55歳 大腸癌
   
ニジンスキー,ヴァーツラフ 〔露〕
(1890.02.28〜1950.04.11) 60歳    
      

   
バレエの世界で、伝説的存在であるニジンスキーは、
133年前の2月28日ポーランド人の両親のもと、
キエフで生まれた。

ペテルグルグ帝室舞踊学校出身で、18歳のとき
モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」中の
バレエ場面でデビューし、翌年にディアギレフの
ロシアバレー団に参加して、圧倒的人気を得た。

10年後、精神異常のため引退し、その後
30数年間精神病院を転々としたが、
1950年にスイスで60年の生涯を閉じた。

「牧神の午後への前奏曲」は、ドビュッシーが
30歳のときに書いたが、当時彼は
まだあまり有名ではなかった。
管弦楽曲としては最初の曲で、その大胆な
管弦楽法によって自己の作風を完成し、後の
ストラヴィンスキーをはじめ、多くの作曲家に
多大の影響を与えた画期的な作品である。

初演は1894年に行なわれ、その前例のない
新しい技法と内容による作品にもかかわらず絶賛され、
彼の作品中、最も多くの人々に親しまれている。

ドビュッシーがかねてから親しかった、
象徴派の詩人マラルメの詩「牧神の午後」による
作品で、詩のもつ夢幻的で官能的な
詩情を音で表現している。

午後の暑さの中で揺れ動く牧神の欲望と夢、
逃げる妖精や水の精を追うのにあきた牧神が、
自然界を全て手中に収めるという実現された
夢に満たされ、酔い心地のまどろみに
身をまかせるという内容の詩である。

この作品は、後にラヴェルによって管弦楽のために
編曲され、1912年にロシアの生んだ
今世紀最大の天才バレエ・ダンサーである
ニジンスキーが、バレエに振り付けている。



(管弦楽)モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団
(指揮) アルミン・ジョルダン     
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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