[PREV] [NEXT]
...... 2023年02月27日 の日記 ......
■ 《 ロシア風の色彩 》   [ NO. 2023022701-1 ] sy

【 交響曲 第2番 ロ短調 Op. 5 】
           
ボロディン,アレクサンドル・
         ポルフィリェヴィチ 〔露〕
(1833.11.12〜1887.02.27) 53歳
          

              
十九世紀前半までの音楽は、ドイツ、イタリア、
フランスが中心で発展し、その他の国々では
見るべきものがなかった。

十九世紀後半になると、それぞれの民族特有の
音楽を作ろうとする気運が高まり、国民音楽の
先駆となったのがロシアだった。

ボロディンが29歳のときに加わって出来たのが、
国民学派のロシア五人組(力強い仲間)である。

     キュイ(1835〜1918)(築城学の権威)
     バラキレフ(1837〜1910)(数学専攻)
     ムソルグスキー(1839〜1881)
     リムスキー=コルサコフ(1844〜1908)

しかし、ボロディンは有機化学の研究者であり、
医科大学の教授として多忙な生活を送っていたため、
「日曜日の作曲家」と言われていて、
一つの作品の完成までに長い年月を要し、
作られた音楽作品はきわめて少ない。

民族的特色を生かしたロシア国民学派の音楽は、
グリンカによって始まり「五人組」に引き継がれた。

ヨーロッパ音楽の伝統的形式を要する交響曲の
中では彼らの強い民族的個性が生かしきれず、
交響曲の分野では、あまり傑作を残していない。

ボロディンは3つの交響曲を書いたが、
「第3番イ短調」は未完成に終わり、
グラズノフが完成させた。

「第1番は1867年に完成し、2年後バラキレフの
指揮により初演された。
1884年にグリンカ賞を受賞している。

「第2番 ロ短調」は1869年に着手したが、
手間取ったため、完成したのは1877年だった。

第1楽章は峻烈な勇壮さで貫かれていて、
「勇壮な」主題が作品中を循環している。
全楽章を通して典型的なロシア風の色彩に
染められている。

136年前の2月27日に生地の
サンクトペテルブルクで、53年の生涯を閉じた。

      第1楽章 Allegro
      第2楽章 Scherzo: Prestissimo. Trio: Allegretto
      第3楽章 Andante
      第4楽章 Finale Allegro
      

      
(管弦楽)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ヴァーツラフ・スメターチェク  
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: