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...... 2023年02月20日 の日記 ......
■ 《 実験音楽 》   [ NO. 2023022001-1 ] sy

【 涅槃交響曲 】

黛 敏郎 〔日〕
(1929.02.20〜1997.04.10) 68歳



前衛的な現代音楽家の黛敏郎は、
昭和4年2月20日神奈川県で生まれ、
平成9年4月10日に肝不全のため世を去った。

彼が亡くなった前年の2月20日に、
武満徹が65歳で世を去っているが、誕生したのは
黛敏郎が生まれた1年後の昭和5年である。

黛敏郎は7歳のころから作曲を手がけ、
音楽の才能を発揮していった。
終戦直後、東京芸大に入学したが、常に
新しいものに挑戦し、ルンバの曲を書いたり
ピアノの試験でジャズを弾いたりと、
型破りな学生で、卒業後はパリに留学した。

当時は、世界的にも新しい実験音楽であった
ミュージック・コンクレート(具体音楽)に取り組み、
鉄道の音、人の話し声、動物の鳴き声、自然界の
音の非楽音を録音し、機械的、電気的な処理を
加えて変質、重複して構成された音楽を作り、
50年代前半に最先端の電子音楽にも取り組んでいった。

西洋の伝統を真似ることを潔しとしなかった
黛敏郎は日本の伝統に目を向け、29歳のときに
作曲したのが「涅槃交響曲」である。

仏教の声明(しょうみょう)を素材にした、
大交響曲作品で、彼の最高傑作と呼ばれている。

他に、東京オリンピック開会式のテーマ曲や、
映画音楽、テレビドラマの音楽など、幅広く
日本人の心に残る作品を多く作曲している。

黛敏郎はテレビ番組の「題名のない音楽会」
の司会者としてお馴染みだったが、
憲法改正論者としても知られていた。

      第1楽章 カンパノロジーT
      第2楽章 首楞厳神咒(しゅれんねんじんしょう)
      第3楽章 カンパノロジーU
      第4楽章 摩訶梵(まかぼん)
      第5楽章 カンパノロジーV
      第6楽章 終曲(一心敬礼)
        

       
(男声合唱)東京コラリアーズ
(管弦楽) NHK交響楽団  
(指揮)  岩城宏之    
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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