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...... 2023年02月14日 の日記 ......
■ 《 少年時代の想い出 》   [ NO. 2023021401-1 ] s

【 童謡「どこかで春が」】
           
草川 信 〔日〕
(1893.02.14〜1948.09.20) 55歳
            

                    
優れた童謡を作曲した草川信は、
明治26年2月14日、信州は長野の
善光寺の近くで生まれた。

20歳で、東京音楽学校に入学し、
ヴァイオリンとピアノを学んだ。
そのときにピアノを教わったのが、「靴が鳴る」
「雀の学校」(2曲とも清水かつら作詞)の作曲者で、
同い年の弘田龍太郎だった。

卒業後は東京で教員をしながら、雑誌「赤い鳥」の
童謡運動に参加した。
28歳のときに「夕焼け小焼け」(中村雨紅作詞)を
作曲し、童謡作曲家として一躍有名になった。

その後「ゆりかごの歌」(北原白秋作詞)や
「どこかで春が」(百田宗治作詞)など、
ヴァイオリン奏者らしい流れるような旋律による、
親しみやすく印象深いメロディを多数生み出し、
昭和23年9月20日に55歳で亡くなった。

幼少のころはとてつもない腕白坊主で、
どじょうを取ろうとして田んぼの畦に穴を開け、
水を滝のように流れ出させてしまって、
田んぼの持ち主に怒られたり、おつかいで
酒を買ってきた友だちの酒瓶を割って泣かせたり、
大石を山から転がして、お寺の屋根に穴を開けたり、
ほうきの柄でオルガンの鍵盤を、力いっぱい
グリサンドして、黒鍵を全て折ってしまったりと、
数々のいたずらをしたと、自身の著書
「想い出の記」に記している。

そんな腕白坊主だった少年時代の想い出を
曲に投影しているからこそ、彼のメロディは
聴く者にどこか懐かしい、望郷の念を
呼び起こさせるのだろう。



どこかで春が

どこかで春が 生まれてる
どこかで水が 流れ出す

どこかで雲雀が 啼いている
どこかで芽の出る 音がする

山の三月 東風吹いて
どこかで春が 生まれてる




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