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...... 2023年02月03日 の日記 ......
■ 《 旅の印象 》   [ NO. 2023020301-1 ] sy

【 交響曲 第3番 イ短調 Op. 56「スコットランド」】
        
メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・
              フェリックス 〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳
          

                
メンデルスゾーンは214年前の2月3日に
裕福な銀行家の子としてハンブルクで生まれた。
ユダヤ系ドイツ人の家系で、父は銀行家、
祖父は哲学者、ゾロモン家出の母はベルリンの
ユダヤ系銀行家の娘だった。

子どものころから、オーケストラの演奏が
できるような邸宅に住み、幸福な音楽家の
一生だったともいえるのだが、1847年に仲の良かった
姉ファニーの死が過労の神経にこたえ、
38歳の若さで短い生涯を終えてしまった。
彼の良き妻だったセシルも、34歳の若さで6年後に
結核で彼のあとを追っている。

メンデルスゾーンは交響曲を5つ作曲したが、
この第3番が最も多く演奏されている。
第4番の「イタリア」と同様、旅の印象を
直接の契機として生まれた作品である。

20代を迎えた直後の1829年春から
1832年にかけて、広くヨーロッパ各地を旅行した。
その折、メリー・スチュアートが住んだエジンバラの
古城ホリルードを訪れ、その印象的な風景の中に
立って、女王メリーが住み、恋をした劇的な物語に
思いをはせたようだ。

この体験は、彼の鋭敏な感受性を強く刺激し
「スコットランド」の冒頭の楽想が浮かび、
10小節を書きとめたものの完成されたのは
13年後のことである。

初演に続き、イギリスに招かれてロンドンでの
演奏会でも作曲者自ら指揮をし、大成功を納め、
この曲はヴィクトリア女王に献呈された。
スコットランドのメリー女王の第九代の末孫が、
名君ヴィクトリア女王なのである。

曲は4つの楽章からなるが、幻想の糸を
切らぬようにとの思いからか、各楽章が
切れ目なく演奏されるように書かれ、
当時としては斬新な手法であった。

メンデルスゾーンの長所である旋律の美、
構成上の均衡、すぐれた磨きなどにくわえて、
詩的幻想の豊かさが多くの人から
愛されるものとしている。

   第1楽章 Andante con moto - Allegro un poco agitato -
        Andantecomo primo
   第2楽章 Vivace non troppo           
   第3楽章 Adagio                 
   第4楽章 Allegro vivacissimo - Allegro maestoso assai
     


(管弦楽)アカデミー・オブ・セント・マーティン・
              イン・ザ・フィールズ
(指揮) サー・ネヴィル・マリナー       
             ♪ 私が聴いた音源 ♪
       
    
   

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