 【 ピアノ・ソナタ ロ短調 S178/R21 】 リスト,フランツ 〔ハンガリー〕 (1811.10.22〜1886.07.31) 74歳 心筋梗塞
 今年が生誕200年になるリストのピアノ演奏は、 超絶的な技巧を持ち、「ピアノの魔術師」と呼ばれた。
ピアニスト時代から第一線を退き、作曲家として 活躍したヴァイマル時代に作曲した唯一の 「ピアノ・ソナタ ロ短調」は、リストの最高傑作の ひとつにあげられる。
変則的なソナタ形式による長大な単一の楽章から できているが、「ソナタ」として発表されたことで 当時の批判は二つに分かれていた。
ワーグナーは「あらゆる概念を越えて、美しく、 大きく、好ましく、深刻で気高い」と書いたが、 ブラームスなどの新古典派を盛り立てていた ウィーンの評論家のハンスリックの一派は 「支離滅裂で批判や論議は全く意味を持たない」と 新聞に寄せた批評は、すさまじいものだった。
1857年1月22日にベルリンで初演された。 リストの長女コジマの夫のビューローの演奏だった。 約10年後に、コジマはリヒャルト・ワーグナーのもとに 走ることになるのだが・・・
この曲は、シューマンが「幻想曲ハ長調作品17」を リストに献呈した返礼として、彼に捧げられた。

(ピアノ)ウラディーミル・ホロヴィッツ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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