 【 ラ・パロマ 】 イラディエル,セバスティアン 〔西〕 (1809.01.20〜1865.12.06) 56歳
 スペインのスタイルによる通俗歌謡の作曲家として 知られるイラディエルは、214年前の 1月20日に生まれた。 スペイン人だが、パリで声楽教師をし 1851年以降、フランス王妃ウージェーヌの 声楽教師となった。
パリで「スペインのこだま」「スペインの花」という 2つの歌曲集を出版したが、 当時パリの人々の間で人気を博した。
晩年になって、当時スペインの植民地だった キューバに度々出かけていて、ビトリアで 56年の生涯を閉じた。
ハバネラのリズムによる通俗的な歌の 「ラ・パロマ」は、キューバ民謡の 影響を受けて作曲された。
パロマとは鳩の意味で、鳩に託して 自分の気持ちを恋人に届ける内容の作品である。

私の船がハバナを発つとき 神よ、一人の可愛いメキシコ女の他 誰も見送るものはなかった 彼女は私に別れを告げに来た 窓辺に鳩が飛んで行ったなら それを私と思って抱き 優しい愛の言葉をかけ 花の冠をかぶせてください ああ恋人よ
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