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...... 2023年01月19日 の日記 ......
■ 《 吟遊詩人 》   [ NO. 2023011901-1 ] o

【 歌劇「トロヴァトーレ」】
         
ヴェルディ,ジョゼッペ
  フォルトゥニオ・フランチェスコ 〔伊〕
(1813.10.10〜1901.01.27) 87歳 心臓病
              

             
イタリア歌劇の大作曲家であるヴェルディの
最大傑作として次の四曲が挙げられる。

「リゴレット」(1851年)  
「トロヴァトーレ」(1853年)
「椿姫」(1853年)     
「アイーダ」(1893年)   

40歳のときに作られた「リゴレット」で大成功を
収め、翌々年に「トロヴァトーレ」と「椿姫」を続けて
作曲し、彼の名声は世界的な作曲者として高まった。

トロヴァトーレとは、中世期に主としてフランスで
活躍した吟遊詩人のことで、物語りはスペインの
ピスカヤ及びアンゴラ地方を舞台とした十五世紀初頭、
封建的で横暴な領主に迫害されたジプシーの
復讐物語とそれにまつわる、領主の美しい女官と
若いトロヴァトーレ(吟遊詩人)との恋物語とを
織り混ぜた悲劇である。

このオペラは、伯爵の方からみれば悲劇だが、
復讐を遂げたジプシーの方から見れば
一種の喜劇だといえ、このようなこの曲のもつ
2面性をヴェルディは巧みに表現している。

原作はきわめて通俗的なメロドラマだが、
ヴェルディの音楽的な着色は実にすばらしく、
次々と流れ出る旋律の豊富さと
美しさにくらべるべきものがない。

全4幕からなるが、それぞれに副題がついている。

第1幕ー決闘     
第2幕ージプシーの女 
第3幕ージプシーの息子
第4幕ー処刑     

主な登場人物

ルーナ伯爵(Br)ーアラゴンの貴族     
レオノーラ(S)ーアラゴン王妃の女官   
アズチェーナ(Ms)ージプシーの老婆   
マンリーコ(T)ー吟遊詩人、ルーナ伯爵の弟

1853年1月19日に、ローマのアポロ劇場で
初演された。




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