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...... 2023年01月18日 の日記 ......
■ 《 旅の思い出 》   [ NO. 2023011801-1 ] or

【 狂詩曲「スペイン」】
        
シャブリエ,アレクシス・エマニュエル 〔仏〕
(1841.01.18〜1894.09.13) 53歳
        

                         
シャブリエは、182年前の1月18日に
南仏のオーヴェルニュに生まれた。
16歳ごろからピアノを学んだが、一家がパリに
移るとともに、同地で法律を学び、学位をとった。
内務省の官吏となったが、その間も音楽の勉強をし、
作曲活動もしていた。

優れた芸術家が集う19世紀後半のパリで
活躍したシャブリエは、交友の範囲は広く、
サンサース、マスネー、デュパルクなどの
音楽家だけでなく、印象派の画家マネ、モネ、
ルノアール、セザンヌなどとも親交を結んでいた。

アマチュアとして歩んだその経歴から、
より自由な作品表現と機知に満ちた
ユーモアにあふれた作品が作られている。

39歳のときに内務省を退職しその後、
妻とともにスペインを旅したシャブリエが、
そのときの体験をもとにピアノのための
幻想曲を作り、それを管弦楽のために
編曲したのが、狂詩曲「スペイン」である。

アンダルシアのリズムやメロディーがふんだんに
織り込まれ、情熱的で華麗なスペイン絵巻を
展開していくこの曲は、弦楽器の歯切れ良い
ピツィカートで始まり、スペインの舞曲の一種
「ホタ」(最初のファゴット)や「マラゲーニャ」
(バイオリンによる伸びやかな旋律)といった
独自のリズムをふんだんに取り入れ、
フランス人シャブリエならではのお洒落で大らかな
味付けにより、スペイン舞曲の豊かな色彩感と
カラッとした味わいをもった曲に仕上がっている。

初演当時から熱狂的な人気で、彼の作品中
もっとも愛好されている1曲といえる。

作曲家として再出発したわずか14年後の
1894年に、パリで53歳で世を去ったため、
彼が残した作品は多くはない。



(管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団
(指揮) ユージン・オーマンディー
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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