[PREV] [NEXT]
...... 2023年01月17日 の日記 ......
■ 《 スペインのモーツァルト 》   [ NO. 2023011701-1 ] sy

【 交響曲ニ長調 】
            
アリアーガ,ファン・クリソストモ 〔スペイン〕
(1806.01.27〜1826.01.17) 19歳 肺炎
          

               
ファン・クリソストモ・ハコボ・アントニオ・デ・アリアーガ・
イン・パルソーラはアリアーガのフルネームである。

彼の生涯に関する記録は、1821年にパリ音楽院で
和声と対位法を学んだフェティスによる大まかな記述が、
本日に至まで唯一のものとなっている。

フェティスによると、アリアーガは教師からではなく、
自らの天才的な才能に導かれて自己の最初の原理を
身につけたと記されている。

13歳のときに作曲したオペラ「幸福な奴隷たち」が
評判になるほどの早熟な天才だった。
15歳でパリ音楽院に入学し、交響曲・ピアノ曲・
弦楽四重奏曲を作曲している。

たぐいまれな神童と言われ、モーツァルト生誕の
50年後の同じ日の1月27日生まれということもあり、
「スペインのモーツァルト」と呼ばれていた。

肺を患い、20歳の誕生日の10日前の
1月17日にパリで短い生涯を閉じた。

スペイン的な明朗な響きが美しい作品の
大管弦楽のための「交響曲ニ長調」は
亡くなる前年の作品で、抒情的な木管楽器の旋律、
駆り立てるようなリズム、繊細な和声の響きは
若さも感じさせるが、完成度の高さはやはり
スペインのモーツァルトといわせたのであろう。
シューベルトを思わせるようなところもある。

初演は死後62年後のことだった。

第1主題に透明な悲哀が溢れる第1楽章。
第3楽章の瑞々しさに心安らぐ。

       第1楽章 Adagio - Alleglo vivace
       第2楽章 Andante
       第3楽章 Minuetto: Allegro
       第4楽章 Alleglo con moto



(管弦楽)ル・コンセール・デ・ナシオンラ・カペラ・
            レイアル・デ・カタルーニャ
             ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: