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...... 2023年01月11日 の日記 ......
■ 《 ロマン派音楽の様式 》   [ NO. 2023011101-1 ] v

コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲 Op. 82 】
            
グリエール,レインホルト・モリツォヴィチ 〔ソ連〕
(1875.01.11〜1956.06.26) 81歳



チャイコフスキーの次の世代に属する
モスクワ派の作曲家のグリエールは、148年前の
1月11日にウクライナのキエフで、ドイツ人の
楽器職人の父と、ピアノの弾ける母との間に生まれた。
民族的にも宗教的にも、
ロシアの血は入ってないとされている。

グリエールは生地のモスクワ音楽院で学び、
その後ロシア国内各地を旅行した。
そして、各地方の民族音楽を元にした東洋風の
作品を作曲した時期もあったが、晩年は
ロマンチシズムあふれる作品に戻っている。

45歳からはモスクワ音楽院の教授となり、
教育の分野にも力を尽くした。
プロコフィエフやハチャトゥリアンの師でもある。

モスクワで世を去るまで、各分野にわたる
多数の作品を残した。
初期の作品は、ドイツ後期ロマン派音楽の
影響を受けているが、彼の音楽は、モスクワ楽派の
構想力の上に国民楽派の手法を結びつけ、
アジア的素材を開拓した点で、
ソヴィエト音楽の発展に大きな役割をなした。

スターリン治下のソ連において、
彼は保守的な作品を書き、社会主義リアリズムの
模範的作曲家と見なされていた。

晩年の1943年に作曲し、当時注目を集めた
彼の代表作の「コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽の
ための協奏曲」も、その様式に戻っている。

歌詞のないソプラノのコロラトゥーラ唱法を使って、
装飾的な細かい動きをもった旋律を、
軽やかな声で歌わせ、ソリストを歌手というより、
独奏楽器として扱っている。



(ソプラノ)ナタリー・デッセイ        
(管弦楽) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)  ミハエル・シェンヴァント     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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