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...... 2022年12月12日 の日記 ......
■ 《 舞踊詩 》   [ NO. 2022121201-1 ] or

【 バレエ音楽「ラ・ヴァルス」】

ラヴェル,モリス・ジョセフ 〔仏〕
(1875.03.07〜1937.12.28) 62歳



「管弦楽の魔術師」と言われたラヴェルが作曲した
ラ・ヴァルス(La Valse)はフランス語でワルツの
意味だが、この曲は曲種のワルツではなくて、
「ラ・ヴァルス」という曲名をもった舞踊詩である。

彼自身が「この曲はウィンナ・ワルツの讃美・・・
その中に幻想的な、果てしない渦巻きの印象が
とけ混じっている・・・
ともいうべきものとして構想した」と説明している。

「渦巻く雲の切れ間から、ワルツを踊る人々が
ちらちらと見える。
雲は次第に晴れてゆき、旋回しながら踊る大勢の
人々であふれる大広間がはっきりと見えてくる。
場面はだんだん明るくなり、シャンデリアの
光が煌々と輝く。1855年頃の宮廷である。」
スコアのはじめにラヴェルが書いている言葉だ。
過去の華やかな舞踏会を、
回想しているかのような作品である。

曲は、ワルツの誕生、ワルツの主要部、
ワルツの栄光化の3つに分かれていて、
ヨハン・シュトラウス風のウィンナ・ワルツが、
ファンタスティックな美しさにあふれ、魅力的だ。

この曲は、ロシアバレエ団のディアギレフの委嘱で
作曲されたが、バレエとしてはきわめて踊りにくい
曲だったこともあり、採用されなかった。

バレエで上演されたのは、8年後に作曲された
最後のバレエ曲の「ボレロ」がロシアの舞踊家
イダ・ルビンシティン夫人によって初演された
1928年で、夫人は「ラ・ヴァルス」も踊っている。



(管弦楽)パリ管弦楽団     
(指揮) ダニエル・バレンボエム
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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