[PREV] [NEXT]
...... 2022年12月11日 の日記 ......
■ 《 自叙伝 》   [ NO. 2022121101-1 ] sy

【「イタリアのハロルド」Op. 16 】
      
ベルリオーズ,ルイ・エクトル 〔仏〕
(1803.12.11〜1869.03.08) 65歳
        

            
ベルリオーズは、213年前の12月11日に
フランス南部の田舎町で、医師の父親の
長男として生まれた。
音楽は、父のフルートで独習し、一般教育も
父の手によってなされ、学校には行かなかった。

父親が地方の名家の医師ということもあって、
18歳のときに、大学入学資格試験に合格し、
パリで医学を学んでいたが、オペラに夢中になり
音楽家にな ろうと独学で音楽の勉強を始めた。

後にパリ音楽院で、オペラと作曲を学んだ。
1830年 にローマ大賞を受賞したベルリオーズは、
賞金を得て、ローマに留学した。

交響曲は4曲作曲している。

     幻想交響曲 作品14(1830年)
     交響曲「イタリアのハロルド」作品16(1834年)
     劇的交響曲「ロミオとジュリエット」作品17(1839年)
     葬送と勝利の大交響曲 作品15(1840年)

ビオラ独奏つき交響曲「イタリアのハロルド」は、
ベルリオーズ31歳のときの作品で、前年に出世作の
「幻想交響曲」が初演され成功をおさめていたが、
その後の代表作となった。

初め、この作品はパガニーニが手に入れた
ストラディヴァリウスの素晴らしいビオラを
使った曲にと委嘱したものだった。
しかし、第1楽章を見たパガニーニは
不満だったため、ベルリオーズは標題的な
内容をもった作品にしてしまった。

イギリスの詩人バイロンの長篇詩
「チャイルド・ハロルド」のような哀愁的な
追想にふける物語りを展開しようとして、
独奏ビオラを、主人公の夢幻者に見立てた。

曲は4楽章からなり、ビオラの独奏にハロルドを
あらわす主題が現れるが、これは全曲中に
変形して用いられている。
「幻想交響曲」の愛人の主題と同じように、
「固定楽想」と呼ばれる。

「幻想交響曲」も「イタリアのハロルド」も
ベルリオーズの自叙伝で、自意識過剰な
彼の性格がよくあらわれている。

   第1楽章 山におけるハロルド、憂愁、幸福と歓喜の場面
   第2楽章 夕べの祈祷を歌う巡礼の行進
   第3楽章 アプルッチの山人がその愛人によせるセレナード
   第4楽章 山賊の饗宴、前景の追想

         第1楽章 Adagio
         第2楽章 Allegretto
         第3楽章 Allegro Assai
         第4楽章 Allegro Frenetico

1834年11月23日パリ音楽院ホールで、ユランのビオラ、
ジラールの指揮により初演された。
当日は、文学者のユゴー、デュマ、ハイネや音楽仲間の
リスト、ショパンなどが訪れた。



(ヴィオラ)ユーリ・バシュメット   
(管弦楽) フランクフルト放送交響楽団
(指揮)  エリアフ・インバル    
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: