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...... 2022年12月04日 の日記 ......
■ 《 管弦楽の楽器 》   [ NO. 2022120401-1 ] or

【 青少年のための管弦楽入門 Op. 34 】
          
ブリテン,エドワード・ベンジャミン〔英〕
(1913.11.22〜1976.12.04) 63歳
         
パーセル,ヘンリー 〔英〕
(1659.03.04〜1695.11.21) 36歳
         

             
現代イギリスの代表的作曲家、指揮者のブリテンは、
歯科医の父と、ソプラノ歌手の母とのあいだに、
サフォーク州のローストフトで生まれた。

音楽の才能は母親から受け継いだが、幼時から
楽才を示し、9歳で最初の弦楽四重奏曲を書いた。

ロンドンの王立音楽院を卒業後は、生活のために
記録映画の音楽を担当したり、多方面に活躍した。

ブリテンは反軍国主義、反戦主義を貫き、
1939年にヨーロッパの不穏な国際情勢をさけて
アメリカに渡ったが、1942年には第二次世界大戦下の
イギリスに戻り、盛んな作曲活動を行った。

彼は兵役を拒否したり、テノール歌手の
ピーター・ピアーズとの同性愛を生涯貫いたりして、
常に社会と摩擦を起こし、反抗の姿勢を弱めなかった。

46年前の12月4日に、サフォーク州のオールドバラで
63年の生涯を閉じた。

彼の作風は、技法的には保守的であるが、色彩的な
管弦楽法と表出力に感覚的な鋭さを見せている。

副題として「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」と
記されている「青少年のための管弦楽入門」は、
イギリス政府が教育用映画として管弦楽解説の
フィルム「管弦楽の楽器」を製作した時、
その音楽として書かれた。

このスコアには、指揮者が解説を述べながら曲を
演奏できるように書かれていて、その間
フェルマータで音を伸ばすように工夫されている。

まず解説で始まり、パーセルの主題が演奏される。
管弦楽の楽器の形態、音色、特性を教えながら、
しかも、それが芸術を作ってゆく過程となるように
考案されている。
ブリテンの楽才と技巧の卓越さとを示す立派な
作品で、特に最後の重厚なフーガは傑出している。



(管弦楽)ボーンマス交響楽団  
(指揮) リチャード・ヒコックス
      ♪ 私が聴いた音源 ♪




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