[PREV] [NEXT]
...... 2022年12月02日 の日記 ......
■ 《 三大バレエ 》   [ NO. 2022120201-1 ] or

【 バレエ組曲「アパラチアの春」】
          
コープランド,アーロン 〔米〕
(1900.11.14〜1990.12.02) 90歳
         

            
二十世紀のアメリカを代表する作曲家の
コープランドは、ユダヤ系ロシア人の両親のもとに
ブルックリンで生まれ、32年前の12月2日に
90年の生涯を閉じた。

家庭も土地の環境も音楽的ではなかったが、
13歳のころから音楽家を志した。
20代半ばでのフランス留学は、後進的な不毛の
土地に生まれた作曲家に、重大な転機を与えた。

その後、前衛的な作品や、ジャズに影響を受けた
作品を作っていたが30歳を過ぎると、よりアメリカ的な
要素を取り入れた作品を作曲するようになった。
音楽教授、評論家、指揮者としても活躍した。

「アパラチアの春」は、コープランドの有名な
三大バレエ「ビリー・ザ・キッド」「ロデオ」の
最後の作品で、1944年にワシントンで初演された。
舞台セットは、日系アメリカ人の彫刻家の
イサム・ノグチによってデザインされた。
初演の翌年に「ピューリッツァー賞」と
「ニューヨーク音楽評論家賞」を与えられた。

この曲が作られるきっかけとなったのは、
31歳のときに、アメリカの女流舞踊家の
マーサ・グラハムが彼のピアノ曲の
「ピアノのための変奏曲」に振付けたことから、
芸術的共感が生まれ、その13年後に
グラハムの台本で作曲された。

アパラチアは、アメリカ東部のアパラチア山脈と
その周辺の地名で、このバレエではアパラチアの
山々が広がるペンシルバニア州の春の季節に
建国の理想を掲げ、この地方で暮らす人々が
描かれている。

「アパラチアの春」のタイトルは完成後、ある詩の
冒頭を引用してグラハムによってつけられた。

バレエ音楽は、13の楽器のために書かれているが、
その後、2管編成のオーケストラのための
組曲に書き直している。
さらに、1956年にグラハムがフィラデルフィアで
公演した折に、組曲よりもさらに大編成の
オーケストラのために書き直してもいる。

組曲は全体が8曲で構成されているが、
演奏は休みなく続けて演奏される。



(管弦楽)バーゼル室内管弦楽団   
(指揮) クリストファー・ホグウッド
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: