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...... 2022年11月30日 の日記 ......
■ 《 ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト 》   [ NO. 2022113001-1 ] s

【 大ソナタ・4つの時代 作品33 】
       
アルカン,シャルル・ヴァランタン 〔仏〕
(1813.11.30〜1888.03.29) 74歳
          

           
ロマン派のアルカンは、197年前の11月30日に
ユダヤ系の家に生まれた。
父も兄弟も音楽家で、皆がアルカンと名乗った。

幼いころから才能をあらわし、ピアノ演奏会の
輝かしい星として社交界でも有名になった。
20歳のときにパリに居を構え、コンサートピアニスト兼
ピアノ教師として活躍をした。

サロンを通して知り合ったショパンや
ジョルッジュ・サンド、リストらと親交を結んだ。
しかし、5年後の1838年に公衆の面前から
姿を消してしまった。

彼が残したほとんどの作品はピアノ曲だが、
1847年34歳のときに作曲した代表作の
「大ソナタ・4つの時代」は最も重要な作品の一つで、
4つの楽章からなり、曲は楽章ごとに次第にテンポが
遅くなっていく構成になっている。
また、サブタイトルもつけられている。

      第1楽章 Scherzoー20代
      第2楽章 Allegroー30代(ファウストのように)
      第3楽章 Andanteー40代(幸福な夫婦)
      第4楽章 Largoー50代(縛られたプロメテウ)

アルカンの作品は、生前にはあまり演奏されることは
なかったが、リストには大きな影響を与えた。
「大ソナタ・4つの時代」の第2楽章は、
リストの「ピアノ協奏曲第1番」と「ピアノ・ソナタ ロ短調」の
模範となっている。

彼の作品が再評価されるようになったのは、
1970年代末に入ってからで、演奏や
録音の機会が多くなった。

アルカンの最期は謎めいていて、宗教書の研究中に
書棚が崩れ、下敷きになったとも、台所で
調理中に倒れたともいわれている。



(ピアノ)マルク=アンドレ・アムラン
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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