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...... 2022年11月26日 の日記 ......
■ 《 チェロの難曲 》   [ NO. 2022112601-1 ] co

【 チェロ協奏曲 ホ短調 Op. 58 】

プロコフィエフ,セルゲイ〔ソ〕
(1891.04.23〜1953.03.05) 61歳 脳溢血



プロコフィエフは、10年間パリに滞在していたが、
「チェロ協奏曲 第1番」は、帰国直前の1932年に
着想し、帰国後の翌年にスケッチを終えた。

この時期、ディアギレフの死とプロコフィエフの
歌劇やバレエへの無関心から、一時舞台音楽を断念した。
その間、器楽曲に熱中し、ピアノ協奏曲やピアノ曲、
室内楽曲を書いている。

「チェロ協奏曲」は一時放置され、完成したのは
1938年で、その年の11月26日にモスクワの
「第2回ソヴィエト音楽旬間」にベレゾフスキーの
チェロ、パシャエフの指揮で初演されたが、
不評だったためその後は演奏されなかった。

ヴァイオリンの高度な技巧をそのままチェロに
あてはめた難曲ということもあったが、9年後の
1947年にロストロボーヴィチが演奏した後、
チェロの名手によりとり上げられるようになった。

3楽章からなるが、中断なく演奏される。
第1楽章は、不安げな旋律による短い三部形式、
第2楽章は強烈なトッカータ、終楽章は間奏や
回想をはさむ不思議な変奏曲で、全曲の
ほぼ半分に近い長さになっている。

         第1楽章 Andante
         第2楽章 Allegro giusto
         第3楽章 Allegro



(チェロ)ヤーノシュ・シュタルケル
(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
(指揮) ヴァルター・ジュスキント
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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