[PREV] [NEXT]
...... 2022年11月21日 の日記 ......
■ 《 ギターの巨匠 》   [ NO. 2022112101-1 ] s

【 アルハンブラ宮殿の想い出 】
          
タルレガ,フランシスコ 〔西〕
(1852.11.21〜1909.12.15) 57歳
           

             
近代ギタ−音楽の頂点を築いたギターの巨匠の
タルレガは、170年前の11月21日に
スペイン東部ヴァレンシア地方の
カステリョン・デ・ラ・プラーナで生まれた。

少年のころから独学でギターを弾き、
卓越した演奏で周囲を驚かせた。
22歳でマドリード音楽院に入学し、ピアノと和声学を
学んだが、彼が目指したのはギター音楽だった。

オーケストラの巨大化、楽器の改良などに伴う
音量の増大というクラシック音楽全体の潮流に、
音量が微弱なギターは合わなくなり、
タルレガは奏法の工夫やレパートリーの拡大により、
ギターに魅力を付け加えていった。

作曲と演奏の両面に自己の天分を見い出したが、
近代スペインの最も卓越したギター奏者であり、
近代的ギター奏法の創始者として知られるタルレガは、
その作品は400曲にものぼる。

編曲が巧みで、バッハ、ヘンデル、ハイドン、
モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、
メンデルスゾーンの曲をギター用に編曲している。
この楽器に対する認識を高めたことは、
高く評価されている。

同じ年に亡くなったアルベニスは、自分の原曲よりも
タルレガの編曲がすぐれていることから、
無二の親友になったといわれる。

ギターを愛していたタルレガは、
Guitarrega(ギタルレガ)と手紙には
自署していたといわれている。

かつてスペインを支配していたイスラム教徒の
最後の砦といわれ、イスラムの美を追求し続けた
「アルハンブラ宮殿」は、城塞・宮殿・離宮からなり
グラナダを 見下ろす丘の上に築かれている。

ギター音楽の重要なレパートリーとなっている
「アルハンブラ宮殿の想い出」は、名宮の
アルハンブラによせるタルレガの若き日の
思い出を物語る作品で、デリケートな味わいと、
豊かなイマジネーションに溢れている。

多くの人々に愛されている佳品だが、
ギターをより美しく、旋律と音色を生かすために、
終始トレモロの奏法を用いた曲である。



(ギター) ミロシュ・カラダグリッチ
        ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: