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...... 2022年11月18日 の日記 ......
■ 《 秋の夜半 》   [ NO. 2022111801-1 ] or

【 歌劇「魔弾の射手」序曲 】
       
ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕
(1786.11.18〜1826.06.05) 39歳 結核
     

      
近年までウェーバーの誕生日は12月18日と
されていたが、現在は洗礼の記録その他に照らして、
ちょうど1ヶ月前の11月18日が
正確な月日とされている。

ウェーバー家は貴族の家柄で、父親は男爵の
爵位を持っていたが、軍人、音楽家、役人として
不安定な生涯を送った。
彼の夢は、モーツァルトの父のように息子たちを
神童に仕上げることだった。

最初の結婚で生まれた2人の息子には、
期待した成果は得られなかったが、
50歳を過ぎてからの再婚で生まれた息子
ウェーバーによって、年来の夢は達成した。

父親は、劇場の舞台監督兼楽長のような
仕事をしていたので、ウェーバーも一緒に各地を
転々としながら、父から音楽教育を受けていた。

13歳でオペラの処女作を作曲したが、
ピアノ奏者としても活躍した。
ウェーバーは、なによりも先ずオペラの作曲家で、
幼少のころからの体験が、彼をそう運命づけたようだ。

長年の放浪によって自国、他国の様々のオペラの
様式を体得し、その時代の風潮であった
ロマン主義に身を染め、またドイツのロマン的な
自然と民族芸術に深く接触することができた。

そして彼は「魔弾の射手」を代表作として、
ドイツ国民オペラを確立し、創始者となったと同時に、
ロマン派オペラの先駆者となり、ワーグナーにいたる
ドイツ国民歌劇の道を準備した。

第3幕(それぞれ第6場)からなる「魔弾の射手」は、
ウェーバー35歳のときの作品だが、1821年
6月18日(ウォーターローの戦いの記念日)に、
ベルリン王立劇場で初演され、上演記録を
出すほどの大成功だった。

狩人たちの生活の場であり、生活の源であった
ボヘミアの森に囲まれた農村を舞台とした、
アガーテとマックスの物語りである。

ドイツでは讃美歌にも採られ、ひろく親しまれている
序曲は、数多い歌劇の序曲の中でも最も有名なもので、
これだけが独立して演奏されることも多い。

わが国では「秋の夜半の み空澄みて 月の光 
清く白く」と歌われる、佐々木信綱作詞の
「秋の夜半」が有名である。

田園的な狩の気分の間奏曲で始まる
第3幕の「狩人の合唱」は合唱曲として、
多くの人に親しまれている。



(管弦楽)バイエルン放送交響楽団 
(指揮) ラファエル・クーベリック
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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