[PREV] [NEXT]
...... 2022年11月17日 の日記 ......
■ 《 ブラジル音楽 》   [ NO. 2022111701-1 ] s

【 5つの前奏曲 】
       
ヴィラ=ロボス,エイトル 〔ブラジル〕
(1887.03.05〜1959.11.17) 72歳
        

               
ブラジルを代表する作曲家であり、ギタ−曲の
大家としても不滅の存在であるヴィラ=ロボスは、
リオ・デ・ジャネイロで生まれたが、そのころの
ブラジルは大きな変革が起きようとしていて、
翌年には奴隷が完全解放され、
1889年に帝政が崩壊し、連邦共和国へ移行した。

不安定なこの時期、まだ戸籍制度が確立して
なかったため、ヴィラ=ロボスの生年月日についても
正確なことは分かっていなかったが、教会に
保管されていた洗礼記録から判明した。

作家でアマチュア音楽家であった父から
音楽を学び、ピアノをはじめ各種の弦楽器、
特にブラジル・ギターの演奏に熟達した。

少年時代は正規の音楽教育を受けることに抵抗し、
仲間とカフェや小劇場ヴィラ=ロボスなどで
演奏するのを日課としていたが、20歳になる前から
放浪生活を始め、民謡の採集をしていた。

25歳のときに大がかりなブラジル奥地の
風俗・音楽の調査を行い、ブラジル音楽の
特異な性格にふれて、その後自らの作品に
強い民族的個性を打ち出すようになった。

1923年から1930年フランスに留学し、
ロンドン、ウィーン、ベルリンなどにも訪れた。
この時期、ドビュッシーの影響を強く受けている。

アンドレス・セゴビアとの運命的な出合いが
あったのもこの時で、後にセゴビアのために
作品を書いている。

帰国後は、音楽院と音楽アカデミーの設立に携わり、
指揮者、大学教授としてブラジル楽壇の
指導的立場にいたが、63年前の11月17日に
生地のリオ・デ・ジャネイロで72年の生涯を閉じた。

ヴィラ=ロボスの作風は、ブラジル原住民の
音楽に根ざした野性的なものが多い。

1940年に作曲した「5つの前奏曲」は、
5曲からなり豊かな民族色と甘美な旋律が魅力で、
ギター作品を代表する一曲となっている。

第1曲 哀愁を帯びた「抒情のメロディー」   
第2曲 粋な気分の「カバドシオの歌」     
第3曲 壮麗で情感豊かな「バッハへの讃歌」  
第4曲 深い哀愁を秘めた「先住民への讃歌」  
第5曲 美しいスローワルツの「社交界への讃歌」



(ギター)マヌエル・バルエコ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪




...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: