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...... 2022年11月16日 の日記 ......
■ 《 多才な演奏家 》   [ NO. 2022111601-1 ] ch

【 ヴァイオリン・ソナタ ホ調 】
       
ヒンデミット,パウル 〔独〕
(1895.11.16〜1963.12.28) 68歳
          

            
現代ドイツの代表的作曲家であるヒンデミットは、
第1回オリンピックが開かれた前年の1895年の
11月16日、フランクフルト近郊のハーナウで生まれた。

少年時代は満足な教育を受けなかったが、
13歳ですでにヴァイオリンの名手といわれる
ほどになり、ダンス・バンドなどで自活していて、
後に高等音楽学校で教育を受けた。

彼の音楽の特徴である、常に演奏の
楽しみということを忘れないのは、演奏家としての
経歴と密接に関係している。

非常に多作家な作曲家であったが、指揮者としても
活躍し、教育者・指導者として多くの著作もある。

1934年以降、ナチス政府から弾圧を受け、
トルコ政府に招かれてアンカラで音楽教育に
打ち込むが、やがてスイスに一時移った後、
アメリカに移住した。

第二次世界大戦の後は、ヨーロッパに戻り、
大学で教えたが、晩年はスイスに住み、
1963年にマイン河畔のフランクフルトで世を去った。

彼は、ヴァイオリン、ビオラの演奏家でもあったが、
オーケストラのほとんどすべての楽器の演奏法を
修めていたので、各楽器のソナタを数多く作曲している。

1930年ごろからの彼の作品は、作品番号を
つけるのを止めていて、「ホ調ソナタ」には
作られた年である「1935」がつけられている。

当時のドイツ政府はヒンデミットの作品に
好意的ではなかったが、翌年ベルリンで
初演されたときには、聴衆に大きな感動を与えた。

この作品は米国移住後最初の作品で、
2楽章からなり、調性は長音階でも短音階でもなく、
発展的な半音階の系統に属する。

ヒンデミットは1956年に、ウィーン・フィルハーモニー
管弦楽団の初の日本公演の際に
指揮者として来日している。

        第1楽章 Ruhig bewegt
        第2楽章 Langsam - Sehr Lebhaft



(ヴァイオリン)クリスティーネ・プリン
(ピアノ)   ヨアヒム・オルソン  
         ♪ 私が聴いた音源 ♪




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