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...... 2022年11月08日 の日記 ......
■ 《 循環形式 》   [ NO. 2022110801-1 ] co

【 交響的変奏曲 M.46 】
       
フランク,セザール・オギュスト 〔ベルギー〕
(1822.12.10〜1890.11.08) 67歳 肋膜炎
         

         
フランクはベルギーのリエージュでが生まれた。
銀行家の父は息子を華やかなピアノの
名手にしようとパリに移り住み、パリ音楽院で
作曲、ピアノ、オルガンを学んだ。

家系には画家が多く出ていて、知友も
芸術家が多かった。

しかし、フランクの求める音楽は父の意に反し、
彼はオルガン奏者となり、生徒を指導する傍らで
作曲をしていた。

当時のフランスの楽壇は、軽いオペラ作品が
世人の好みを支配していて、これもフランクの
目指すものではなかった。
カトリック教徒のフランクは、信仰のあつい
聖者のような、静かさをたたえた人間で、戦いを
いどまなかったので、俗世間からは離れていった。

だが、真剣に音楽を考える若い作曲家たちの中には
フランクの真摯な態度にひきつけられ
「フランキスト」と呼ばれる楽派を作っていった。

彼の傑作といわれる作品が生まれるのは
50歳を過ぎてからだったが、世間の人たちが
理解し始めたのは、亡くなる寸前のことで、
創作力の頂上に達しながら132年前の
11月8日に肋膜炎で67年の生涯を閉じている。

その数カ月前、音楽院の授業に行く途中、
往来で馬車のかじ棒に横腹を打たれ、
回復しなかったのだった。

「交響的変奏曲」は、フランク63歳の1885年に
作曲したピアノと管弦楽のための作品で、
交響曲風、協奏曲風の変奏曲である。

第5変奏からなり、フランクの特徴である
循環形式がこの曲にも用いられていて、
2つの主要主題が有機的に全曲を統一している。

翌年の5月1日にパリの国民音楽協会の
演奏会で初演された。
1892年にフランク自身により、ピアノ二重奏用にも
編曲されている。



(ピアノ)ミシェル・ダルベルト   
(管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団 
(指揮) ジャン=ベルナール・ポミエ
       ♪ 私が聴いた音源 ♪




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