【 君が代 】 林 広守 〔日〕 (1831.12.28〜1896.04.05) 65歳
「君が代」の作曲者の林広守は、幕末・明治前期の 雅楽演奏家で、天保2年大阪天王寺で生れ、 明治29年に東京で65年の生涯を閉じた。
朝廷楽人として活躍したが、明治2年に 明治天皇の東行とともに、東京へ移動し 宮内省雅楽局に配属された。
林 広守は、明治13年(1880年)、楽人を 代表して国歌制定委員のひとりとなった。 歌詞は「古今集」の中に「詠み人知らず」として 載っている和歌、「わが君は千代に八千代に さざれ石の巌となりて苔のむすまで」 とあるのを改めたものが使われた。
10月に現在の「君が代」の楽譜案を提出し、 11月3日の天長節において、初めて演奏された。
雅楽局の若いホープ奥好義が作曲したものを 林広守が補作し、前年に来日していた ドイツ人の音楽家で、海軍軍楽教師の フランツ・エッケルトが西洋風の和声をつけた。
君が代
君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで
|
|