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...... 2022年11月04日 の日記 ......
■ 《 最後の作品 》   [ NO. 2022110401-1 ] ch

【 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op. 121 】
    
フォーレ,ガブリエル 〔仏〕
(1845.05.12〜1924.11.04) 79歳 肺炎
    

     
近代フランスのもっとも偉大な作曲家のひとりに
あげられるフォーレの晩年は悲劇的だった。

聴覚障害によるものだが、極度の難聴でわずかに
聴こえる音が非常に狂って聴こえてきたようで、
それは高い音や、低い音に対してとくに著しく、
二度とか三度とかの差をもって聴こえてきたといわれる。
しかし、作曲活動は死の年まで続けられた。

フォーレの最後の作品である「弦楽四重奏曲作品121」は、
亡くなった年の夏に完成していた。
その後急速に健康が衰えて、11月4日に肺炎のため
パリで79歳の生涯を閉じた。
マドリード教会で、自身の「レクイエム」の
演奏される中、国葬をもって悼まれた。

38歳のときに彫刻家の娘マリーと結婚したが、
妻は家事を好み、控えめな女性だった。
2人の息子が生まれ、兄のエマヌエルは
生物学者だったが、現在残っている父フォーレの
銅像を作った。
弟のフィリップは、父の伝記を書いている。

フォーレが「弦楽四重奏曲 ホ短調 作品121」を
作曲したころは、ドビュッシーやラベルは新しい形の
弦楽四重奏曲を作曲していたが、フォーレは
厳格な対位法を用いながら、既存の作曲法を
駆使した美しいものに仕上げている。

        第1楽章 Allegro moderato
        第2楽章 Andante
        第3楽章 Allegro



(演奏)パレナン弦楽四重奏団
    ♪ 私が聴いた音源 ♪





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