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...... 2022年10月04日 の日記 ......
■ 《 ロマン的 》   [ NO. 2022100401-1 ] ch

【 ピアノ三重奏曲 ニ短調 Op. 3 】
           
ツェムリンスキー,アレクサンダー・フォン 〔墺〕
(1872.10.04〜1942.03.16) 69歳 肺炎
             

                    
作曲家、指揮者、教師として活躍した
ツェムリンスキーは150年前の10月4日に
ウィーンで生まれた。

父はボヘミア系のカトリック教徒だったが、
彼は幼年期にユダヤ教徒として、シナゴーグ
(ユダヤ教の会堂)でオルガンを演奏していた。

12歳のときに入学したウィーン音楽院を卒業後、
ウィーン国立歌劇場の指揮者をつとめたが、
その後はマンハイムやプラハなどで、
ドイツ・オペラの指揮者として名声を得、
1927年〜32年のベルリン国立歌劇場における
活動は、彼の名を一層高めた。

その間、マーラーを名誉会長とする作曲家集団に
加わり、若い世代の音楽家に大きな影響を与えた。

彼が作曲を指導した才媛アルマと恋仲になったが、
アルマがマーラーと出会って結婚をしたことから、
二人の仲は終わりを告げた。

シェーンベルクとは親友としてお互いを認めあって
いたが、ツェムリンスキーが対位法を教えたことから、
シェーンベルクの唯一の師となった。
後に、ツェムリンスキーの妹のマティルダは
シェーンベルクと結婚した。

ナチスの台頭後の1938年にアメリカに
亡命したが英語が出来ず、病気がちで
心臓発作に悩まされ、作曲も続けられないまま、
ニューヨークで肺炎のため世を去った。

ツェムリンスキーの初期の作品は、
ブラームスの影響を受けているが、
24歳のときに作曲した 「三重奏曲ニ短調」は、
ブラームスの薦めで出版された。

クラリネットとピアノ、チェロのために書かれた
ロマンを漂わせる耽美な曲調、ほの暗い情緒が
魅力的な作品となっている。

        第1楽章 Allegro ma non troppo
        第2楽章 Andante
        第3楽章 Allegro



(ピアノ)   ゲルハルト・オピッツ  
(クラリネット)エドゥアルド・ブルンナー
(チェロ)   ダヴィド・ゲリンガス  
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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