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...... 2022年09月27日 の日記 ......
■ 《 おとぎ話形式のオペラ 》   [ NO. 2022092701-1 ] o

【 歌劇「ヘンゼルとグレーテル」】
       
フンパーディンク,エンゲルベルト 〔独〕
(1854.09.01〜1921.09.27) 67歳
          

            
ワーグナーの後継者のフンパーヂィンクは、
ワーグナーの後継者のフンパーヂィンクは、
はじめ建築を学んでいたが、楽才を見い出されて
音楽を学ぶことになった。

25歳のときにイタリアに行き、ナポリ滞在中の
ワーグナーに会い、オペラ「パルジフィル」の初演の
準備をしていたワーグナーの助手として、
バイロイトで仕事をし、彼から大きな影響をうけた。

亡くなる前年に引退するまで、教べんをとっていたが、
101年前の9月27日に67歳で世を去った。

フンパーディンクは、ドイツの伝説やおとぎ話を
まとめて、民謡風の楽しい音楽と共にメルヘンの
世界を描いて、親しみやすいオペラを目指し、
万人が楽しめるおとぎ話形式のオペラを作曲した。

不朽の名作である歌劇「ヘンゼルとグレーテル」は、
39歳のときの作品で、台本作者の彼の妹から、
自分の子どもたちが歌えるような音楽劇の作曲を
依頼されて書いたもので、彼の最初のオペラである。

グリム童話に基づいて書かれたものだが、
原作にみられるような暗くて非人道的なところが
少しもなく、原作とは少し違って、宗教心を
高揚する精神で書かれた。

ワーグナー的なスタイルに従いながら、民謡的な
性格を取り入れて、素朴で無邪気な美しさをもち、
ドイツ的な親しみ深さをもった作品として
好評をうけ、長い生命を保っている。



ヘンゼルとグレーテルは優しい両親と暮らしている。
生活は貧しくいつもお腹を空かせていて、
オペラの舞台は、出かけた母親の帰りを待ちながら
ふざけあい、歌ったり踊ったりしている場面から始まる。

言いつけられたお手伝いもしないで、大騒ぎで
遊んでいると、お母さんが帰ってきて、
二人は叱られてしまう。

そして、叱った勢いでミルクの入った壺が
床に落ち割れてしまった。
その晩の大事な食べ物がなくなって、
二人は森にイチゴを摘みに出かけた。

その森にはたくさんのイチゴがあって、
二人は大喜びで摘むが、夢中で摘んでいる内に、
いつの間にか道に迷い、あたりは真っ暗になった。

夜の森の中で心細さと寒さに震えていると、
そこに眠りの精が現れて、二人を可愛い妖精たちがいる
眠りの世界に誘う。

夜が明けて目を覚ました二人は朝日に輝く
お菓子の家を見つけた。

けれども、そこは恐ろしい魔女の家だった。
二人が大喜びでお菓子を食べていると、
中から魔女が現れて、二人は捕まってしまう。

魔女は太って大きくなるまで待とうと、
馬屋に閉じ込められたヘンゼル。
グレーテルは魔女の手伝いをさせられ、
魔女から逃げ出すチャンスをねらう。

そして、魔女がパンを焼く竈をのぞき込んだときに、
グレーテルは馬屋からこっそり出てきたヘンゼルと
一緒に、魔女を竈に押し込んで扉を閉めてしまった。
大きな悲鳴を上げて魔女が死んでしまうと、
魔法でお菓子に替えられていたたくさんの
子供たちも現れてみんな喜んで輪になって踊る。

そこに聞こえてきたのが、二人の父親の
ペーターの声、両親が心配して森に探しに来た。
無事を喜び、抱き合っていると、子供たちが、
カチカチのクッキーになってしまった魔女を手に
やってきて、最後は皆で楽しく踊って幕となる。



(ヘンゼル) アンネ・ゾフィー・フォン・オッター 
(グレーテル)バーバラ・ボニー(ソプラノ)    
(母親)   ハンナ・シュバルツ(メゾソプラノ) 
(眠りの精) バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
(ペーター) アンドレアス・シュミット(バス)  
(合唱)   テルツ少年合唱団          
(管弦楽)  バイエルン放送交響楽団       
(指揮)   ジェフリー・テイト         
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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