【 唱歌「モモタロウ」】
納所弁次郎 〔日〕
（1865.09.24〜1936.05.11） 70歳
音楽教育家、作曲家の納所弁次は慶応元年、
９月２４日に仙台で生まれた。
明治２０年２２歳で音楽取調掛を卒業後、母校に奉職。
学習院の教授も務め、明治・大正期の音楽教育界の
重鎮として活躍した。
（音楽取調掛→東京音楽学校→東京芸術大学）
作曲家の田村虎蔵、作詞家の石原和三郎らとともに、
編集した「幼年唱歌」は、日本の唱歌教育に
革命をもたらした。
「兎と亀」「さるかに」「うらしまたろう」など、
石原和三郎とコンビで作られた唱歌は多い。
東京高等師範附属小学校の訓導だった
田辺友三郎作詞の「モモタロウ」は
明治３３年６月の幼年唱歌に掲載された 。
当時、「気はやさしくて力持ち」は
流行語のように使われた。
モモタロウ
モモカラウマレタ、モモタロウ
キハヤサシクテ、チカラモチ
オニガシマヲバ、ウタントテ
イサンデイエヲ、デカケタリ
ニッポンイチノ、キビダンゴ
ナサケニツキクル、イヌトサル
キジモモロウテ、オトモスル
イソゲモノドモ、オクルナヨ
ハゲシイイクサニ、ダウショウリ
オニガシマヲバ、セメフセテ
トッタタカラヲ、ナニナニゾ
キンギンサンゴ、アヤニシキ
クルナニツンダ、タカラモノ
イヌガヒキダス、エンヤラヤ
サルガアトオス、エンヤラヤ
キジガツナヒク、エンヤラヤ
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